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体を止めて「腕で振る」。これが“ナイスタッチ”のパットの秘訣【ワンピンパット攻略】<後編>

いまツアー仲間の間でウワサになっているのが、梶村夕貴のパッティング。とにかく上手いと絶賛されているが、その真相はどのようなものか探ってみると、入れ頃外し頃のワンピンパットを、一発で沈めるヒントがたくさん出てきた! 後編はその具体的な構えとストロークのコツをお届け!

PHOTO/ARAKISHIN THANKS/宝塚高原ゴルフクラブ

解説/梶村夕貴プロ
かじむらゆうき。1992年生まれ。大阪府出身。高校まで野球に取り組みプロを目指していたが卒業と同時にゴルフに転身。18歳からプロを目指した異色のプロだが、昨年はACNツアーで初優勝を飾っている。聰宝会所属。

>>前編はこちら

体は固定して腕を動かす

GD タッチを出すために、具体的な体の動きはどうすればいいでしょうか。

梶村 肩でストロークするとか言いますが、僕の場合は「腕」を主体にしています。イメージ的には、体を固定して手打ちという感じなんです。そのためにアドレスで胸を張るように体を大きく見せるように構えることを意識しています。構えが小さくなると手を上手く使えないんです。

GD 手打ちはダメだと思っていましたが。

梶村 手というか腕をスムーズに動かしてストロークするんです。腕を使いやすくするために大きく構えるんですけど、その理由は小さく構えてストロークすると、腕の動きが窮屈になってお腹周りを動かさないとヘッドが動かなくなります。結果、体が動き過ぎて軸がブレてストロークが安定しなくなるんです。

GD 手打ちというか腕打ちという感じですね!

梶村 手打ちといっても、僕が言う手打ちは腕とクラブを一体化させて、いかに腕とヘッドをスムーズに動かせるかがポイントです。そのためには大きく構えて体を固定させる必要があるのです。

GD 良い転がりをさせようとかは考えていないんですか?

梶村 特に考えません。ショートパットを入れるためにも良い転がりになることを目指しますが、ストローク中は考えないようにしています。考えすぎるとヘッドがスムーズに動いてくれませんからね。構えたら迷わず打つ。できるだけシンプルに打つことを心がけています。難しく考えると余計に体が動きにくくなりますよ。


上からボールを見るように構えるのが正解

〇高い位置からボールを見る、✖低い姿勢はNG

〇  気持ち良く動かないとタッチは出せない

思った通りにボールを転がすコツは気持ち良くストロークすること。気持ち良くなければタッチは出せない。気持ち良さを感じられるのは腕だったり手の感触になる。

✖  腕を固めると距離感が合わない

反復性の高い動きをしようとして腕と体をロックするように構える人がいるが、腕が動かなくなるとヘッドの動きも悪くなり、良いタッチは出せなくなる。

目線を高くすると前腕とパターのシャフトが一直線になり、一つの大きな面を意識しながらストロークしやすくなる。小さく構えると腕と肩に余計な力みが生まれる。

腕が動くからヘッドがスムーズに出る

梶村 良いタッチを出す条件はヘッドがスムーズに動くこと。そのためには手・腕がしっかり動くことが必要になります。

GD イップスもそうですが、パッティングに悩んでいる人は手が動かなくなると言いますよね? 梶村プロはそういう経験がないんですか。

梶村 悩んだことはないですね。でも腕やヘッドがスムーズに動かないとショートパットを入れるのは難しいと思います。

GD だからアバウトさが必要なんですね。

梶村 さっきも話したように、タッチを出せるように大きく構えて腕を動かしやすくすることに加えて、僕の場合はクロスハンドにして、振り子の支点を左肩の付け根辺りでイメージしているんです。そうすると腕が動きやすくなることに加えて、フォローも低く長く出るので転がりが良くなる感覚があります。

GD 支点は体の真ん中かと思っていました。

梶村 それも間違いではないと思いますが、フォローを長くするという面では左肩支点がいいのかなと感じています。左腕とクラブを一体化させて振りやすいメリットもあるので。

ストロークのコツ 1
手元を限界まで下げたまま平行移動してストローク

大きく構えるメリットは手元の上下動が抑えられて、低く長く動かしやすくなる点もある。手元が低く長く動くことで、ヘッドの上下動もなくなり常に芯でヒットできる。

ストロークのコツ 2
動きの支点は左肩の付け根!

支点を左肩にすることで左腕とクラブを一体化させて動かしやすくなり、フォローを低く長く出しやすい。転がり方が安定するので距離感も合わせやすくなる。

1,2の結果…
ヘッドは地面と平行に動く

体を起こして構えることで、腕を伸ばし気味の状態でストロークすることになる。その状態を保つことで手元が起き上がることがないので、ヘッドは地面と平行に動くことになる。結果、ボールを芯でとらえることができ、転がりの良い球になってイメージ通りのタッチが出せる。

地面と平行に動くのが正解

極端に言えば素振りも要らない

GD アドレスに入ってから打つまでがすごく早いですが、それもコツのひとつですか。

梶村 そうです。構えてストロークまでのテンポを一定にすることを考えています。試合中も「パッ、パッ、パッ」って口に出しながらストロークしているんですよ。

GD 本当ですか!

梶村 毎回じゃないですけど、今度試合で見てみてください。緊張する場面なんかはものすごく効果があると思っています。

GD 面白いですね!

梶村 ショートパットでは効果絶大です。構えたら考え過ぎずシンプルにがコツです。

練習ではメトロノームを活用!

どんなときも同じリズムでストロークすることさえできれば、ワンパットの確率が確実に上がると梶村。自分が気持ち良いテンポを見つけてそれをどんなときでも実現できる練習が大事。

【練習グリーンの活用法】
朝の練習グリーンでは端から端まで打つ

練習グリーンはコースにもよるが、そのコースの中で最も大きいことが多い。だからそこの端から端までの距離感を覚えれば、その日はそれ以上打つことはないので、グリーン上を克服するうえでは効果的とのこと。

週刊ゴルフダイジェスト2026年10月13日号より

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