まさかの定員割れ!?全英オープン出場枠を急遽拡大
全英オープンの出場枠が広げられている。その理由とは……。
コロナの影響による移動制限などが考慮され、イギリス国内で行われる全英オープンの予選会は、地区予選(6月26日または27日)と最終予選(6月29日)が同じ会場で開催されることになったが、当初8人だった全英への参戦資格が、4つの最終予選会場で上位各3人、最低12人に拡張された。さらに、全英の前週7月8~11日に開催されるスコティッシュオープンで、資格を得ていない上位2人の参戦が認められることになった。
日本からは、すでに松山英樹をはじめ、金谷拓実、今平周吾、稲森佑貴、木下稜介、星野陸也の6人の出場権が確定しているが、ミズノオープン(5月27~30日)の上位2人が全英の出場権を得ることになっており、さらに日本人出場者が増える可能性が高い。
全英オープンのフィールドは156人が予定されているが、今回出場枠が広げられたのは、この156人に届かない可能性が出てきているからだろう。現在名前が確定している選手は115人。予選会の12人とスコティッシュオープンの2人を入れても129人、米ツアーと欧州ツアーのポイントの上位5人ずつとミズノ2人は、出場資格のない上位から選ばれるため確実に12人増えるとしても、まだ141人だ。世界ランキングのトップ50というカテゴリーがあるが、このカテゴリーのほとんどの選手はすでに出場資格を得ている。資格のない選手が50人中15人いたとすれば156という数字になるが、さらに、60歳以下の過去の全英優勝者21人のうち、タイガー・ウッズをはじめ、数人は出場辞退するとみられている。
予選会とスコティッシュオープンで計6人を増やさなければ定員割れするということで、急遽今回の出場枠拡大に踏み切ったといえるだろう。増枠によって出場が決まった選手のなかから、新たなヒーローが誕生する可能性も?
週刊ゴルフダイジェスト2021年6月8日号