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【“スタンス”でスウィングは変わる】<前編>まずは「スタンス幅」を変えてみよう

自らのスウィングで思い悩むアマチュアは多いが、意外と着目されない「スタンス」。スタンスを変えるだけで、どのような変化が起きるのか、プロに教えてもらった。

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/湘南衣笠ゴルフ

解説/小林大介 

こばやし・だいすけ。日夜、世界のトッププロのスウィングを研究し、アマチュアへの指導経験も豊富。湘南衣笠ゴルフ所属

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スウィングを変える前に
”スタンス”を変えてみよう

イメージした球が打てず不調に陥り、スウィング改造を検討したことのある人も多いだろう。しかし、フォームを変えるのは苦労がつきもので、時間がかかる。今回、不調脱出のヒントとなる簡単な解決策を小林大介プロが教えてくれた。

「スウィングを変えるのは、プロゴルファーでも一大決心です。変えたスウィングが定着するには、半年は当たり前、長いと1年かかるプロもいるくらいで、練習頻度の低いアマチュアはなおさらです。スウィングの改造をする前に、スタンスの幅を変えてみるだけでも、弾道は劇的に変わります。

実は我々レッスンプロの講習で最初に教わる項目がスタンス幅の話です。それくらいスタンス幅は大事なポイントですが、意外と軽視してしまう人が多いです」

では、スタンス幅を変えると何が変わるのか。

「まずは、スタンス幅によって、スウィングの軌道が変わります。軌道が変わると、ヘッドの入射角が変わることに直結し、弾道も変わります。狭いスタンスは、軌道がVの字になり、ヘッドが鋭角に入りやすい。対して、広いスタンスは緩やかな入射角になります。

次に、下半身の動きが変わります。スウィングの際に支えになるのが下半身で、スウィングのエネルギーを生み出します。狭いスタンスは下半身の動きの自由度が高くなり、広いスタンスは安定感が増してきます。

ツアープロでも松山英樹選手のように広いスタンスでどっしり構える選手もいれば、レギュラー、シニアと活躍し続けた新井規矩雄選手は一足分くらいの極狭スタンスで、選手によって様々。

スウィングを改造する前に、まずはスタンス幅を見直してみることで、弾道が劇的に変わる可能性もあるのです」

広いスタンス幅は高弾道になりやすい

重心が下がり、下半身に安定感が生まれる。また、スウィング軌道の円が大きくなり、ヘッドスピードが上がりやすく、シャローな軌道で弾道が高くなり、飛距離が出やすい

①入射角がシャローになりやすい
スタンス幅が広くなると、頭の位置が右に傾く。クラブの入射角はシャローになり、ロフトが寝て入りやすく、高い打ち出しで弾道は高くなる傾向がある
②下半身が安定する
スタンスを広げた場合、重心が低くなり、下半身に安定感が生まれる。クラブを振った際の強いエネルギーや遠心力が生じた際も、姿勢を保ちやすい
③飛距離が出やすい
幅が広くなると体重移動の距離も長くなり、エネルギーの最大化が見込める。スウィングアークも大きくなるので、インパクト時のヘッドスピードが上昇する時間が作れる

狭いスタンス幅は中弾道になりやすい

スウィングの際に軸がぶれない。よって、スウィングの再現性が高くなり、インパクトで球を芯でヒットできる確率が高くなる。体も回りやすく、下半身主導のスウィングがしやすい

①入射角がスティープになりやすい
足元が狭くなると左右の動きが物理的に限られ、体の軸がボールに近いポイントになることで縦振りになりやすい。その結果、ヘッドが鋭角に入りやすく、球の高さが抑えられる
②体が回りやすい
体の中心の軸がぶれにくく、横にエネルギーが流れないので、その場で回転しやすくなる。また、股関節周辺の可動域が広がるので、骨盤の回旋の制限がなくなり、体が回りやすくなる
③芯に当てやすい
スタンスが狭くなることで、スウェイが起きにくい。スウィングプレーンがコンパクトかつ一定になる。タイミングが合わせやすくなることで、芯でヒットできる確率が高くなる

スタンス幅によって適正なティーの高さが変わる
「狭めは低く、広めは高く設定しましょう」

「スタンス幅が変わると背骨の傾きも変わり、それに伴って、頭の位置も変わってきます。どちらのスタンス幅もボールの位置が一定の場合は、狭いスタンスは正面から見てボールからの垂線に近いところに頭がきます。広いスタンスは背骨の傾きが強くなり、頭がより右側に位置します。スタンスが広いとスウィング軌道が緩やかなアッパーブローになり、軌道の最下点が右側になるため、ティーが低い場合ダフりやすくなったり、トップが出てしまう可能性があります。逆に、狭いスタンスで高いティーで打つと、鋭角に入るヘッドがボールの下に入り、テンプラになりやすいです。スタンス幅を変えるときはティーの高さにも気を配りましょう」

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週刊ゴルフダイジェスト2026年4月21日号より