【最新ドライバー試打】<後編>「Qi4D MAX」「クアンタムMAX D」「G440 K」…芯を外しても真っすぐ飛ぶのはどれ?
週刊ゴルフダイジェスト
今年も新年早々、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンの新モデルがお披露目された。今回は、週刊ゴルフダイジェストで掲載されたガチンコ試打の模様を掲載。単純に飛距離の比較ではなく、安心感のある顔は? ミスヒットに強いのは? などアマチュア目線で調査を行った。
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/浅見GC、ガーミンジャパン


解説/内海大祐
多くのトーナメントに出場し、その経験をもとにオールデイゴルフ馬橋店でコーチング。ギアへの造詣も深い
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- 今年も新年早々、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンの新モデルがお披露目された。今回は、週刊ゴルフダイジェストで掲載されたガチンコ試打の模様を掲載。単純に飛距離の比較ではなく、安心感のある顔は? ミスヒットに強いのは? などアマチュア目線で調査を行った。 PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/浅見GC、ガーミンジャパン 解説/内海大……
「クアンタムMAX D」は
トウでもヒールでもドロー弾道
今やドライバーの真骨頂とも言えるミスヒットの寛容性。「Qi4D MAX」、「クアンタムMAX D」、そして「G440 K」は芯を外しても真っすぐ飛ぶのか?
「Qi4D MAX」は芯を食ったときの初速は65.4m/s。キャリーは248.2Y。対してトウ寄りにヒットしたときの初速は65.1m/s、キャリー246.5Yと、ほぼ一緒だった。ヒール寄りは初速64.2m/s、キャリー244.6m/sと、こちらも十分許容範囲だった。
「前作の『Qi35MAX』よりも慣性モーメントをあえて減らした、という事前情報を聞いていたのですが、その影響は全くない。むしろ初速が上がってミスにも強くなったような……。打感はトウ寄りだとやや硬く感じますが、ヒール寄りは芯と変わらず軟らかいです」
テーラーメイド「Qi4D MAX」



※試打シャフト/REAX 50 Mid Rotation Blue(S)
●ヘッド素材/フェース:新60層カーボンツイストフェース+PUカバー、ボディ:チタンフレームボディ+インフィニティカーボンクラウン+カーボンソール、鍛造アルミリング、ウェイト×2●ロフト角/9度、10.5度●ライ角/58-62度●ヘッド体積/460cc●クラブ長さ/45.5inch●総重量/306g(50 Mid Sシャフト)
“脱チタン”にすることで圧倒的な軽量化を実現。それによる余剰重量の調整によって、脅威の直進性&許容性が魅力のQi4D MAX。「飛びとやさしさを上手に両立していますが、特筆すべきは打感です。顔も設計も違うのにコアモデルと変わらずアスリート好みの打感に仕上げている点が凄い。スクエア顔でストレート~フェード弾道が打ちやすい」

一方、「クアンタムMAX D」もミスヒットへの寛容性に確かな手応えを感じた。
「こちらもトウ・ヒールともに芯との差は少なく、ミスヒットの寛容性はピカイチ。芯を食ったときの初速は65.3m/s。キャリーは246.4Y。対してトウ寄りにヒットしたときの初速は63.9m/sでキャリー243.9Y。ヒール寄りは初速が62.4m/s。キャリーは239.1Yという結果だったので十分許容範囲。ほか2モデルとの違いは打感です。『Qi4D MAX』も『G440 K』も芯を食ったときと打感はあまり変わりませんでした。でも『クアンタムMAX D』は、弾道こそナイスショットなのに、手に伝わる打感はトウ・芯・ヒールとそれぞれ違う。どこに当たったか分かるのは、中上級者にとってはかなり大事。これもある種、安心感に繋がります」
キャロウェイ「クアンタムMAX D」



※試打シャフト/ATHLEMAX 50(S)
●ヘッド素材/フェース:鍛造FS2Sチタン+ポリメッシュ+カーボン、ボディ:8-1-1チタンボディ+トライアクシャルカーボンクラウン+ウェイト●ロフト角/9度、10.5度●ライ角/59度●ヘッド体積/460cc●クラブ長さ/45.5inch●総重量/309g

ドローバイアス設計のMAX D。内海プロが芯を外しても弾道差が少なかった。「持ち球がドローのボクが本当に打ちやすい。興味深かったのは、芯を外してもドローが打てたこと。トウ寄りはもちろんですが、ヒール寄りでもストレート~ドローで飛距離も十分。持ち球がドローの人は、アベレージだけでなく中上級者も使える懐の深さがあります」
ピン「G440 K」は、上下左右の慣性モーメントが10K超えということもあってその真価を十分に発揮。芯を食ったときの初速は63.2m/s。キャリーは245.2Y。対してトウ寄りにヒットしたときの初速は63.1m/s、キャリー245.0Yと、ほぼ一緒だった。ヒール寄りは初速63.0m/s、キャリー243.4m/sと、芯とミスヒット時の差はもっとも少なかった。
「G440はどこに当たっても真っすぐ飛んでくれる安心感に尽きます。『K』はその欲求をより追求したモデルですね」
ピン「G440 K」



※試打シャフト/ALTA J CB BLUE(S)
HS39m/sで
「軽量モデル」も打ってみた
軽量モデルは、3モデルの性格の違いがより表れていたと内海プロ。
「一昔前の軽量モデルは『HSが上がる軽さ』『抜群のつかまり』『高弾道』が共通していて、あまり大きな差はなかったように思います。でも各メーカーは軽量モデルの重要性を高めたのか、メーカーごとの色が濃くなった感じがします。
『Qi4D MAX LITE』は、『MAX』のようにストレート顔。つかまる、というよりも真っすぐ飛ばすイメージで、実際に振っても左へ出ずに、ストレート→フェードが打ちやすい印象。打感は他モデルと同じく軟らかめで、ボールに食い付いている感覚がわかります。
『クアンタムMAX FAST』は、つかまり顔。ドローが打ちやすく、スライサーでも安心して振り切れると思います。『G440 K HL』は、『K』と同じくボリューム感のある顔と、スイートエリアの広さは軽くなっても健在。グリップやシャフトまで軽量にしていて、トータルバランスの高いモデルです。ピンならではの安心感と、振り抜きやすさを両立したい人に最適です」
テーラーメイド「Qi4D MAX LITE」

●ヘッド素材/フェース:新60層カーボンツイストフェース+PUカバー、ボディ:チタンフレームボディ+インフィニティカーボンクラウン+カーボンソール、鍛造アルミリング、ウェイト ●ロフト角/9度、10.5度 ●ライ角/58-62度 ●ヘッド体積/460cc ●クラブ長さ/45.5inch ●総重量/275g(SRシャフト)

※試打シャフト/REAX 40 Mid Rotation Blue
MAXと同様にチタンを使わず徹底した軽量化で理想の深重心を実現。軽量にしてミスに強く飛ばせるMAX LITE。「顔はMAXと同じスクエア顔。球が食い付いているような軟らかい打感で気持ちいい。純正シャフトは予想以上に剛性感があって安定して振れるのも魅力です」

キャロウェイ「クアンタム MAX FAST」

●ヘッド素材/フェース:鍛造FS2Sチタン+ポリメッシュ+カーボン、ボディ:トライアクシャルカーボンクラウン&ソール+ウェイト ●ロフト角/9度、10.5度、12度 ●ライ角/59度 ●ヘッド体積/460cc ●クラブ長さ/46.0inch ●総重量/285g

※試打シャフト/SPDSTAR 40(S)
MAXやMAX Dとは異なり、ボディにチタンを使わず360°カーボンシャーシを採用し、軽量化とやさしさを両立したMAX FAST。「顔はMAX Dと同じくつかまり顔で、イメージ通りのつかまったドロー弾道が打ちやすい。芯を外しても初速が極端に落ちることはなくミスに寛容です」

ピン「G440 K HL」

●ヘッド素材/フェース:FORGED T9S+チタン、ボディ:8-1-1チタン+カーボン+ウェイト ●ロフト角/9度、10.5度、12度 ●ライ角/59.5度 ●ヘッド体積/460cc ●クラブ長さ/46.0inch ●総重量/275g

※試打シャフト/FUJIKURA SPEEDER NX GRAY 40
G440 Kと同じ見た目ながら、総重量が26g軽く、ヘッドスピードに自信のない人でも安心して飛ばせるG440 K HL。「大型ヘッドのイメージを覆す振り心地の良さ。ヘッドだけでなく、シャフトやグリップなどトータルで重量バランスを考えていなければこの振り心地にならないでしょう」

「ロースピンモデル」の性能は?
内海プロの印象として、ロースピンモデルはテーラーメイドもキャロウェイも異端児的扱いになってきたのではないかと語る。
「『Qi4D LS』も『クアンタム◆◆◆』も、かなり小顔。“ミニドライバー”と感じるほど小ぶりに見えます。その分、操作性が高く弾道をコントロールしたいユーザー向きです。つまり、今どきのLSモデルは、低スピン+操作性を追求しているといえます。ドライバーとて飛べばいいわけじゃない、というユーザー向きということ。なので、どちらも性格はやや尖っている感じがします。もしかしたら近頃のミニドライバー人気の影響もあるのかもしれません。これほど尖っているモデルだけに、PGAツアーの選手たちがあえて『Qi4D』のコアモデルを選ぶのもうなずけます。それだけLSモデルは異端児的存在になったのでは。
今回『Qi4D』をややアスリートが好きそうな顔にしたのは、それだけLSモデルが尖っているからではないでしょうか? そしてキャロウェイは『◆◆◆MAX』をややマイルドにした『◆◆◆MAX』を用意しているのもそれが理由だと思います。私は『◆◆◆MAX』が、飛び、操作性、許容性ともに高バランスで、ぜひ実戦で使いたいですね」
テーラーメイド「Qi4D LS」

●ヘッド素材/フェース:新60層カーボンツイストフェース+PUカバー、ボディ:チタンフレームボディ+インフィニティカーボンクラウン+カーボンソール、鍛造アルミリング、ウェイト×2 ●ロフト角/9度、10.5度 ●ライ角/54-58度 ●ヘッド体積/460cc ●クラブ長さ/45.5inch ●総重量/309g(60 Mid Sシャフト)

試打シャフト/REAX 60 Mid Rotation Blue(S)
トミー・フリートウッドが選んだQi4DLS。コアモデルよりもヒール後方を絞って、左を怖がらず叩ける顔に仕上げた。「操作性が高く、クラブを振った方向に球が打ち出されている印象です。弾道の低いコントロールされたフェードが打ちやすい」

キャロウェイ「クアンタム◆◆◆」

●ヘッド素材/フェース:鍛造FS2Sチタン+ポリメッシュ+カーボン、ボディ:トライアクシャルカーボンクラウン&ソール+ウェイト×3 ●ロフト角/8度、9度、10.5度 ●ライ角/57度 ●ヘッド体積/450cc ●クラブ長さ/45.0inch ●総重量/309g

試打シャフト/ATHLEMAX 50(S)
3層のマルチレイヤーフェースを使い、450ccの小ぶりなサイズで操作性を重視した◆◆◆。「前作よりもシャープさがあってスクエアに構えやすい。3モデルのなかで最も小ぶりで、飛ばすというより狙った場所へ球を運ぶイメージ」

キャロウェイ「クアンタム◆◆◆MAX」

●ヘッド素材/フェース:鍛造FS2Sチタン+ポリメッシュ+カーボン、ボディ:トライアクシャルカーボンクラウン&ソール+ウェイト×3 ●ロフト角/9度、10.5度 ●ライ角/57度 ●ヘッド体積/460cc ●クラブ長さ/45.5inch ●総重量/309g

試打シャフト/ATHLEMAX 50(S)
飛距離と適度な寛容性を併せ持つ◆◆◆MAX。「◆◆◆がかなり小ぶりになった分、◆◆◆MAXがこれまでのアスリートモデルのような印象。飛びと操作性が高バランスで、男女ツアープロは主にこちらを使うのでは」

週刊ゴルフダイジェスト2026年2月17日号より


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