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【阿久津未来也の飛距離アップ術】「僕をイメージしてトップで間を置くと下半身が使えます」<後編>

阿久津未来也の初優勝の要因のひとつに飛距離アップがある。シード5年目のプロが飛距離を大幅に伸ばすことは容易ではないはずだ。じっくりと語ってもらった

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/日本シリーズJTカップ

阿久津未来也 あくつ・みきや。2歳半からゴルフを始め日本大学4年時に「日本学生」優勝、翌17年プロテスト合格。21年に初のシード獲得すると、昨年初優勝を果たす。2026年、JGTO選手会の会長に就任。栃木県出身 

>>前編はこちら

ヘッドに意識があり
手を使いすぎていた

コーチの山崎とともにスタートした再現性を高めるためのスウィング改造。まず取り組んだのが始動の部分だ。

「昔は『ボールに近いところから上げる』と教わったんです。だから手首を折りながらヘッドを上げる意識が強かったです。ダウンスウィングからインパクトにかけても手首を使ってヘッドを振っていたので、フェースの開閉が大きかった。当然再現性は低いですよね」 

ヘッドではなく下半身から始動するようにしたら、クラブと体が同調して動くようになった。

「右股関節に乗るところからスウィングを始めるようにしました。ヘッドはその動きに後からついてくるようなイメージでやっていました」 


【Before】
テークバックをヘッドから上げていた

体は動かさないまま手首を折ってヘッドから先に上げていた

【After】
右股関節に乗りながらテークバック開始

ヘッドは残したまま右股関節に乗り、体の回転と一緒にグリップエンドを動かし、一番最後にヘッドがついていくイメージ

横の体重移動から
その場の回転になった

始動で右股関節に乗るということだが、これは体重移動とは違うらしい。

「以前は右へ横移動して切り返しでは左に移動していましたが、今は軸を保ったままその場で捻転してトップでエネルギーをためるイメージです。大きく違うのが、昔は右ひざを動かさないようにバックスウィングしていたのですが、今は右ひざが少し伸びるというところ。右ひざを固定してしまうと体が十分に回らないんです。そこから切り返しで下にグッと踏み込んでインパクトで蹴るようにすると下半身のエネルギーを効率よく使えて、結果的に飛距離が伸びたんです。結局、下半身を使わないと飛ばないということです」

【Before】
横の“体重移動”で振っていた

テークバックで左から右へ大きく体重移動する2軸で打っていた。バックスウィングで右ひざを動かさないようにしていたため、体の回転が不十分だった

【After】
“その場の捻転”で振るようになった

右股関節に乗って体を回すが軸は真ん中にキープ。右ひざはアドレスのときよりも少し伸びて、体がしっかり回るとエネルギーがためられる

「僕をイメージしてトップで間を置くと下半身が使えます」

「僕みたいにトップで一瞬止めるようにして間を作ると、下半身から切り返しやすくなります。練習ではステップを踏みながら打ってみるといいと思います」

月刊ゴルフダイジェスト2026年3月号より