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【南出仁寛の千日回峰行】Vol.15 胸椎の回旋可動域に磨きをかける

シニア入りを機にツアープロ転身を目指す南出仁寛プロの修行の旅。職業柄なのか、腰痛に悩まされている南出プロ。腰痛にはどういうケアが必要か、また腰痛を軽減するためには、プレー中や普段の生活でどんな点に留意すべきか

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/GOLF CARE OTSUKA

ゴルフ修行僧/南出仁寛

みなみで・きみひろ。78年生まれ、大阪府出身。06年にプロ転向。元・ドラコン日本記録(432Y)保持者。ドラコン世界大会は11度出場し、最高成績は10位(日本人初トップ10)。シニアツアー出場資格年齢まであと2年

今月の「師僧」/大塚勇輔(GOLF CARE OTUKA 主宰)

一般社団法人プロスポーツトレーナー協会会長。カリフォルニア州立大解剖実習履習、履正社医療スポーツ専門学校などで学び、国家資格(柔道整復師)を取得。日米のプロツアーで選手に帯同するなど、プロゴルファーを中心にサポートし、述べ3万人を超える体をメンテナンスしてきた実績を持つ

>>前回のお話はこちら

胸椎と股関節は
常に動かさないとダメですよね?

南出 今日は大塚さんに施術してもらえたので、すごく動けるようになりましたけど、何もしなかったらまた戻っちゃいますよね?

大塚 そうですね、なので日常的に胸椎と股関節が動くような体操をしたほうがいいです。股関節で言うと、片足ずつ左右に大きくスウィングさせる(ぶらぶらと揺らす)のがいいですね。何かにつかまっ
てやると安全、簡単です。

南出 ラウンドのスタート前とかによくやる、アレですね。

大塚 はい。それと、ハーフスクワットも股関節の可動域アップに効果があります。両つま先を30
〜40度くらい開いて、その方向にひざを曲げてください。

南出 それも何かの合間の時間で手軽にできそうです。

大塚 胸椎に関しては、柱を使った体操が一番いいですね。両手を頭の上に伸ばした状態で柱につかっまって、胸を左右に回してください。

南出 これは結構、効きますね。あと、単純に気持ちいいからゴルファーは全員、やったほうがいいですね(笑)。

大塚 たとえば、椅子に座って、両手を胸の前でクロスした状態で、上半身を左右にねじったときに、肩が90度くらい回るのが合格ラインなんですね。だから、それより回らない人は絶対にこの体操をしたほうがいいと思います。

南出 何となく右回転のほうが硬い気がするんやけど……。

大塚 背骨に関して言うと、ゴルフってほぼ9割方「右捻転」なんです。テークバックでは胸椎が右にねじれますけど、それが正面に戻ったらフィニッシュに向かっては別に左にはねじれるわけではないので。だから、右捻転の深さはとくに重要なんです。

南出「胸椎の動きをよくするために日常的にやれることはありますか? 」
大塚「壁や柱を使ったストレッチが簡単で効果的です」

背中を伸ばし尻を後ろに引いた姿勢でスタート

初期姿勢では背中が真っすぐになるように両手を伸ばすことが大事。また、尻を少し後ろに引くことで股関節も動かしやすくなり、上体の回転がスムーズになる

柱につかまり上体を左右にねじる

壁に手をついてやっても同じ効果が得られる

両手を頭の上に伸ばした状態で柱につかまり(あるいは壁に手をついて)、胸椎の回旋を意識して体を左右にねじる。思い付いたときに、1日に何度でもやっていい。少ない回数でも毎日続けることで、確実な胸椎の回旋可動域拡大が期待できる

片方ずつ手を離すと効果がアップ

手を離すことで回転度合いを増やせる。最初は両手を固定した状態で行い、十分に回旋可動域が確保できるようになったら、手を離して行うといい

トップでの上体の回転に余裕が出てきた

後方から見て、胸の面が完全に真後ろを向いているのがわかる。胸の面が回転するほど、手を後ろに引く動作が不必要になり、よりスムーズな切り返し動作への移行が可能になる

南出プロは個人的にケアを継続中

今回の取材は東京の「GOLF CARE OTSUKA」で行われたが、大塚氏の父でプロトレーナーのDADDYOTSUKA氏(写真)が、大阪府豊中市で「トレーナーオオツカ整骨院」を主宰しており、取材後、南出プロは個人的にそちらに通っている

月刊ゴルフダイジェスト2026年3月号より