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【アイアン下手の救世主!?】<後編>「1インチ短くなるだけで、明らかに振りやすくなります」

ウッドは打てるのに、アイアンは苦手という人にオススメなのが、「ワンレングスアイアン」と「短尺アイアン」。ここでは短尺アイアンの効用について、堀越良和プロに試打&解説してもらおう。

PHOTO/ Yasuo Masuda THANKS /クレアゴルフフィールド

解説/堀越良和

ほりこし・よしかず。豊富な試打経験に裏打ちされた知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発に携わる、“キング・オブ・試打”。クレアゴルフフィールド所属

>>前編はこちら

1インチ短くなるだけで
明らかに振りやすい!

アイアンが苦手な人のための救世主候補としてもう1つ「短尺アイアン」がある。短尺アイアンにはどういうメリットがあるのか。堀越良和プロは4つのメリットを挙げる。

「まず、短くなることで振り抜きが良くなります。余計な遠心力が減り、スウィングが安定するメリットがあります。2つ目が、ミート率が上がる点。アイアンに限らずどの番手でも、短いほうがボールをミートしやすい。これはアマチュアもそうですし、プロでも長い番手は難しくなります。苦手なクラブを短くすることは、ミート率の観点では、理にかなった選択と言えます」


「3つ目は、ダウンブローで打ちやすくなること。アイアンが苦手な人の特徴として、ダウンブローでボールをとらえられないことが多いです。単純にスウィングの癖などによってボールを打ち込むことが苦手な人もいれば、年齢が上がってきたことによって、体力的な理由でヘッドの入射角が緩やかになってきたなど、いくつかの理由が考えられます。クラブが短くなることで、円弧の半径が小さくなるので、自然とダウンブローに入りやすくなります」

「4つ目は、方向性が安定する点。先述のようにスウィングプレーンが安定するので、意図しないクラブの動きが起こりにくく、狙った方向にボールを運びやすくなるでしょう」

実際に、各番手通常よりも1インチずつ短い短尺アイアンを打ってもらった。

「正直、想像以上に振り抜きやすかったです。特に、6Iや7Iは通常の長さのアイアンよりも顕著でした。ただ、シニアなどは短くなることでシャフトがハードに感じる人も一定数いると思います。短尺アイアンを検討する人は購入の前に一度試していただくことをおすすめします」

短尺の6Iと、同じヘッドの通常の長さの6Iを打ち比べてもらうと……

「同じ25度の6Iを打ち比べましたが、短尺のほうが打ち出しが2度ほど低くなることがわかりました。打ち出しが2度低くなるということは、入射角は1~2度ダウンブローになっていることが想定されます。最高到達地点も短尺のほうが低いですが、その差は2ヤードほど。通常タイプが27ヤードのところ、短尺は25ヤードでした。キャリーは通常タイプのほうが4ヤードほど飛んでいましたが、ボールの落下角に関しては通常タイプが約44度で短尺が43度弱。短尺でも十分にグリーンに止められる落下角が出ました。振り抜きが良くなり、ミートしやすく、方向性も良くなる。キャリーも落下角も実戦的な数字が出る短尺アイアンは明らかにメリットが大きいですね」

今回使用したのは……
ヤマハ「RMX VD/X ステディバージョン」

昨年12月に発売された全番手1インチずつ短いアイアンセット。ミート率アップや安定性向上が期待でき、発売から間もないが人気沸騰中。セットは6I からSWまでラインナップされている

「ダウンブローで打てるので、スピン量が増えます」

同じ6Iで試打した結果、通常の長さがおよそ4600rpm、短尺が約5200rpmというスピン量に。「アイアンは『狙った場所に運ぶ、止める』の役割を担っているクラブでスピン量は重要な要素。ダウンブローで打ちやすく、スピン量も多くなりやすいので、短尺にする恩恵は大きいですね」

短く握るだけでも効果あり

「クラブを買い替えたり手持ちのアイアンを短くするのはなかなかハードルが高いが、今平周吾選手のように、短く持つことでも同様の効果が期待できます。その場合、しっかり練習を重ねて実戦に臨みましょう」

週刊ゴルフダイジェスト2026年2月3日号より