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「コントロールショット」の苦手克服<後編>スタンスと握りを変えるだけ! 距離の基準「極小ショット」をマスターしよう

フルショットは上手く打てても、距離を抑えるコントロールショットは苦手という人は多い。その原因はフルショットを基準に距離を抑えようとする“引き算”的な思考にあると伊丹大介プロは指摘する。コントロールショットが得意になる“足し算”的な思考法を教えてもらおう。

PHOTO/Tsukasa Kobayashi、Yoshihiro Iwamoto THANKS/アコーディア・ガーデン志津

解説/伊丹大介

1976年生まれ。宮城県出身。名門・東北福祉大学を経て2004年にプロ入り。関東を中心にレッスン活動を展開。クラブにも造詣が深く、練習器具やシャフトの開発にも携わる。ジュニア育成、ゴルフの普及活動なども精力的に行っている

>>前編はこちら

「極小ショット」を基準にしよう

距離を調整するコントロールショットでは、小さく振ることがカギになるという伊丹プロ。どういうことなのか?

「PWのフルショットが100Yだとします。そこからボール位置は変えず、スタンス幅だけを極端に狭くします。すると距離は20Yくらい落ちます。さらにグリップを短く持ってみてください。そうすればトータルで70Yくらいの飛距離になります。この極小ショットを基準に考えればいいんです」

スタンスを狭くし、グリップを短く持つだけで、そこまで飛距離は落ちるものなのか?

「フルショットのつもりでも、狭いスタンスでは体が使えなくなるので振り幅は確実に小さくなります。加えてグリップを短く持つと遠心力が生かせなくなるため、ヘッドスピードが落ちます。2つの要素によって極小のショットが簡単に作れます。極小のショットで70Yだとしたら、そこから握る位置やスタンス幅で調整していけば、75Y~95Yが打てるようになります。

極小ショットから足していく方法は、振り幅や力感を自分で調整する必要はありません。大きく振れない、小さくしか振れない状態を基準にすれば、絶対に緩むことはないんです」


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極小ショットなら…
①振り幅も力感も調整しないからミスにならない
「コントロールショットのミスは引き算的な思考が原因です。極小ショットからスタンスやグリップを足していく方法なら振り幅、力感は調整しないのでミスになりにくいです」
②スウィングは変えないから緩まない
「極小ショットから距離を作っていく方法なら、スウィングは一切変えなくていいです。余計な動作を加えないので緩む心配もありません。これが最大のメリットです」

極小ショットを打つための2つのポイント

①スタンスはこぶし1個分空ける
「スタンス幅を極端に狭くするときは、こぶし1個分を目安にします。両足をぴったりくっつけると動きが窮屈になるからです」
②グリップは超短く持つ
「グリップはできるだけ短く持ちます。グリップの先端に右手の指がかかるくらいに持てれば、飛距離はかなり落とせるはずです」

極小ショットを基準に
握る長さとスタンス幅で距離を調整

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「極小ショットを基準にスタンスを広げたり、グリップを長く持つことで距離を調整します。スタンス幅のほうが距離の増減が大きいので大まかにスタンスを作り、グリップで微調整するのがおすすめです」

50Y前後のコントロールも
SWの極小ショットで対応できる

極小ショットから足していく方法は、どのクラブでも応用できると伊丹プロ。ドライバーであれば、スタンスを足幅1足分狭くするだけで10Yくらい距離が落とせるという。では、SWの領域となる50Y前後の距離は、どう対処するといいのか?

「基本的な考え方はPWの距離調整と同じです。スタンス幅を狭くし、グリップを短く持つ。そうすると20Yくらい距離が落ちるはずです。この極小ショットから足していけばいいでしょう。ただ、注意してほしいことが2つあります。1つはボールと体との距離です。グリップを短く持つほど、ボールに近づく必要があります。もう1つがトップのミスが出やすくなることです。グリップを短く持つとヘッドが軽くなるからです。この2つを理解しておけば、SWでも緩むことなく、距離をコントロールできます」

ピンまで40Y以下、あるいはグリーン周りなどのアプローチは、どうすればいいのか?

「40Y以下になると極小ショットから足していく方法では難しい面もあります。ただ、グリップを短く持つとき、シャフトを持つのはアリですね」

「グリーン周りのアプローチでは、シャフトに触れるくらい短く持ってみましょう。小さくしか振れない状態を作れれば、30Y以下のアプローチでも緩まずに打つことができます」

Point 1
SWの極小ショットは40Yくらいが基準

Point 2
短く握るほどボールの近くに立つ

「SWはクラブ自体が短いです。グリップを短く持つ場合、怖がらず大胆にボールに近づきます。スタンスはオープンではなく、スクエアでいいです」

Point3
ヘッドが軽くなるのでトップに注意

「グリップを短く持つほど、ヘッドは軽くなります。ヘッドが落ちていかないのでトップが出やすいです。前傾キープ、胸は下に向けておく、お腹に力を入れるなどトップが出にくい意識付けが大切」

スタンスはオープンよりも
「クローズ」がオススメ

最後は伊丹プロいち推しのコントロールショットの裏技だ。

「80Y、60Yなどのショットでは、オープンスタンスがいいと考えるアマチュアは多いと思います。私のおすすめはその逆、クローズスタンスでのコントロールショットです。最大のメリットは左足体重で振り抜けることです。軸がブレなければ、最下点が安定するため、ミート率が上がり、ミスショットになりづらいです。また、クローズスタンスはヘッドが前に出やすいので振り遅れも防げます。いいことばかりですよ」

「人間は踏み出した足に体重が乗るようにできています。左足体重にしたいならクローズスタンスが最適。体が回しやすいですし、振り遅れも防げます」

週刊ゴルフダイジェスト12月30日号より