見た目は本格派! だけど打つと“やさしい”のはなぜ?【やさしい軟鉄鍛造アイアン大解剖<前編>】
月刊ゴルフダイジェスト
「軟鉄鍛造」と聞くと難しそうなイメージがあるが、本格的な見た目ながら「やさしさ」を謳うアイアンが各社から登場している。今回は中でも注目の3モデル「フォーティーン TB-3」、「テーラーメイド P8CB」、「キャロウェイ XフォージドMAX」の性能を徹底検証した。
PHOTO/Takanori Miki、Hiroaki Arihara THANKS/美浦ゴルフ倶楽部【GRAND PGM】

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「やさしい軟鉄鍛造」
の特徴とは?
「やさしい」の定義は難しい。その中で各社の謳い文句を見てみると、「ミスに強い」「球が上がりやすい」「構えて安心できる」といったワードが出てくる。軟鉄鍛造というと、打感や操作性はいいがミスにシビアで、上級者が使うものというイメージがあるが、前述のやさしい要素が入っているということで、多くのゴルファーの選択肢に入ってくるというわけだ。ヘッドデータを計測した松尾好員氏は次のように分析する。
「例えば『P8CB』と『TB-3』は、明らかなグースネックで球をつかまえることを重視していると言えるでしょう。『XフォージドMAX』は、3社の中で最も小ぶりでプロモデルっぽいですが、ロフト角が32度かつストレートネックなので球は上がりやすいでしょう。それぞれの特徴を理解すると選びやすくなりますね」
フォーティーン「TB-3」の“やさしさ”
「寛容性と振りやすさ」
世界一やさしい軟鉄鍛造を目指すフォーティーンは前作「TB-5」よりもフェースを大きくして寛容性を高め、軽量化することで振りやすさを実現した。


やさしさ①
独自のソールデザインで“抜け”が抜群にいい
リーディングエッジのバンパー部分が大きく、地面に刺さらずスムーズにソール後方へ滑らせていく。ダフりにくいだけでなく、ボールにしっかりコンタクトできる
やさしさ②
ヘッドを軽量化して振りやすくなった
”TBシリーズ”最大の特徴である「シアターブレード」。今作では軽量化させるためにシアターブレードのトウとヒールの境目部を極限まで削り、シリーズ最軽量を実現した


やさしさ③
フェースのサイズをUP! “安心感”を与える
寛容性を高めるために、フェースの大きさも変更。「TB-5」(写真左)よりもヘッドサイズを大きくして見た目の安心感が増した

【こだわりPOINT】
余計なものが入っていない純粋な軟鉄鍛造
やさしさを求めることで最も難しくなるのが“軟鉄鍛造の単一素材構造”であること。「フォーティーン」はそこにこだわり実現させた
| クラブ長さ | 37.75インチ | 非常に長い |
| フェースプログレッション | 2.8mm | ややグース |
| ソール幅 | 22.3mm | やや広い |
| 重心距離 | 37.3mm | やや短い |
| 重心深度 | 1.9mm | 浅い |
| SS高さ | 21.9mm | やや高い |
| ヘッド慣性モーメント(左右) | 2221g・cm² | 非常に小さい |
| ネック軸回り慣性モーメント | 5251g・cm² | やや小さい |
テーラーメイド「P8CB」の“やさしさ”
「構えやすく、ミスに強い」
軟鉄鍛造をどこまでやさしくできるかを追求したモデル。構えた時に「簡単そう」と思える安心感とミスヒット時の寛容性が大きなウリだ。

やさしさ①
”Pシリーズ史上最大”のフェース長
歴代モデル(Pシリーズ)の中で最もブレード長が長い80ミリ。見た目の安心感が大きく増した


やさしさ②
フェース外周に重量を分散して寛容性アップ
慣性モーメントを高めるためにフェース外周に重量を分散させた「ペリメーターウェイティングデザイン」を採したことで、オフセンターヒットに強くなっている
やさしさ③
日本の芝に合わせたソール形状
日本の芝に合わせて考えられたソール形状を採用。ボールを拾いやすく、球が上がりやすい設計

| クラブ長さ | 36.75インチ | やや短い |
| フェースプログレッション | 3.0mm | ややグース |
| ソール幅 | 20.9mm | 標準 |
| 重心距離 | 37.2mm | やや短い |
| 重心深度 | 2.6mm | 標準 |
| SS高さ | 20.8mm | 標準 |
| ヘッド慣性モーメント(左右) | 2378g・cm² | 小さい |
| ネック軸回り慣性モーメント | 5483g・cm² | やや小さい |
キャロウェイ「XフォージドMAX」の“やさしさ”
「上がりやすく、ミスに強い」
25年に発売になった”Xフォージドシリーズ”の追加モデル。見た目は明らかなプロモデルながら打つと強烈なやさしさを持つギャップが楽しいクラブ。


やさしさ①
ソール幅が広く球が上がりやすい
ソール幅をややワイドにすることで球が上がりやすくなった。「高さで止める」を実現
やさしさ②
バックフェースのポケットで深重心化
トウとヒールに小さなポケットを作ることで重心を深くし、ミスヒットに強くなった

| クラブ長さ | 36.75インチ | やや短い |
| フェースプログレッション | 4.4mm | ストレートネック |
| ソール幅 | 21.0mm | 標準 |
| 重心距離 | 36.8mm | 短い |
| 重心深度 | 2.3mm | やや浅い |
| SS高さ | 20.7mm | 標準 |
| ヘッド慣性モーメント(左右) | 2388g・cm² | 小さい |
| ネック軸回り慣性モーメント | 5201g・cm² | やや小さい |
>>後編はこちらから
- 軟鉄鍛造ながら“やさしさ”を前面に押し出すモデルが増えているが、実際に何が“やさしい”のか? 「フォーティーン TB-3」、「テーラーメイド P8CB」、「キャロウェイ XフォージドMAX」の3モデルを鈴木貴也プロが試打検証! PHOTO/Takanori Miki、Hiroaki Arihara THANKS/美浦ゴルフ倶楽部【GRAND PGM】 ……
月刊ゴルフダイジェスト2026年2月号より


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