国内女子ツアーを牽引する女子プロのひとり、小祝さくら。ほんわかした雰囲気を持ちつつも、プロ2年目の2019年以降着実に優勝を重ね、すでにツアー通算10勝以上を誇る実力者。そんな小祝の素顔や、ほっこりとした日常を追っていく――。

ILLUST／オギリマサホ

小祝さくらは、麺類にあまり興味がない。それでもあえて、麺類の好みを聞いてみた。うどんと蕎麦、どちらが好き?

「うどんです。蕎麦はあまり食べませんね。蕎麦を食べるのは夏にさっぱりしたものが食べたいときくらいです」

冷たい麺と温かい麺、どちらが好き?

「あったかいのですね。私、麺ではそうめんが一番好きなんですけど、そうめんを食べるときは、もちろん冷たいものですよ」

話を進めるうちに、“あまのじゃく・さくら”が顔を出してくる。

「でも温かいそうめんも好きです。あ、そういえば、蕎麦も食べますね。年越し蕎麦は食べますから。これも温かいものです」

うどんの麺は硬いものと軟らかいもの、どちらが好き?

「硬い麺は苦手なんです。あの讃岐うどんみたいな、硬いっていうんですか……コシだ。あれがあまり好きではなくて。絶対に軟らかいほうがいいです。でも博多のうどんは……ヤバいですね（笑）」

ラーメンは、味噌と醤油ととんこつ、どの味が好き?　道産子さくらとしては、やはり味噌?

「醤油を食べていた時期はありますけど、味噌ですね。とんこつは絶対にダメ。においが。ラーメンは北海道での試合のときに食べます。北海道の味噌ラーメンは美味しい。でも、関東とか北海道以外ではあまり食べないですねえ」

次はパスタ。ペペロンチーノとカルボナーラの2択、どらちを選ぶ?

「どちらも食べますけど、どちらかというとカルボナーラです。パスタならほかの味も好きですけど、やっぱりクリーム系が好きですね。たらこクリームも結構いい。家ではあまり作らないです。家だと麺をゆですぎちゃって、ソースと麺の比率がおかしくなるときがあるんですよ。家で食べると美味しくない気がします。やっぱりお店のプロの味付けで。いい味出してるなあって思いますから」

冷やし中華を食べるときは胡麻だれと醤油だれ?

「どちらも食べないです。冷やし中華の麺は好きなんです。でも、上にいろんなものがのっているでしょう。あれがあまり好きではなくて。家で食べるときは好きな具、卵とハムだけをのせられるから美味しいんですよ。私はきゅうりが苦手だから要らないですし」

以前、焼き肉屋で冷麺の具を「全部ナシ」で注文したさくららしい。

「好きなそうめんにも何ものせません。ネギもみょうがも苦手ですし、わさびなんて全然お話にならない。薬味系は大葉以外ダメです。つゆだけだとちょっと寂しいんですけど、それが美味しいんです」

謎の多い小祝さくらの思考回路が垣間見える“麺ネタ”である。

麺よりナマコ派。“ナマコそうめん”があったら……。「今年は愛媛でこのナマコが食べられなくて残念。大将、次の機会を楽しみにしています」

こいわい・さくら。1998年北海道生まれ。ニトリ所属。8歳でゴルフを始め、17年のプロテストで合格。19年に初優勝を飾り、ツアー通算12勝を挙げる「黄金世代」を引っ張る存在だ。「私、おっとりしているように見られるんですけど、そうでもないんですよ」

週刊ゴルフダイジェスト2025年12月23日号より