【ゴルフジム】「アイアンがダフりやすい。切り返しでクラブが立つクセを直したいのですが…」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「切り返しでクラブが立ってしまい、ダフることが多い」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ


教える人/吉本舞
よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。レッスンでは楽しみながらの上達を目指す。動画配信チャンネル「mai mai GOLF」などを通じレッスン動画を多数公開。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター
<今週のお悩み>
「切り返しでミスしてダフることが多いです」
白石浩一さん(59歳/身長175cm/ゴルフ歴30年/ベストスコア88/平均スコア96)
ダウンスウィングで右手のひらを地面方向に「押す」ような使い方になっている(3コマ目)ため、ヘッドが早く落ちやすい。また、それに左足への体重移動がやや間に合っていないため、最下点が右に残ってしまっている
白石 切り返しでクラブが立っちゃうのがイヤなんです。そうなるとダフることが多いです。
吉本 トップから切り返しではどういう意識を持っていますか?
白石 左手首を真っすぐか、できれば掌屈させ(手のひら側に曲げ)たいんですが……。
吉本 左手の意識でももちろんいいですが、トップで右手の人さし指にクラブが正しく乗っていないのがちょっと気になるので、右手を意識するほうがいいかもしれません。アドレスで一旦、右手人さし指をグリップの横に真っすぐ伸ばしてから、ピストルの引き金を引くようなイメージで第2関節で握ってみてください。その形のままトップまで上げてみましょう。
トップでちゃんとクラブを支えられていません

トップで右手にクラブの重さがかかっていないと、切り返しのときに全部の指で握り込まないとクラブを操作できない。そのときに右手首が手のひら側に折れて、クラブが立った状態になりやすい
白石 ちょうど第2関節にクラブが乗りますね。右手首の背屈(手の甲側に曲げる動き)も感じます。
吉本 そのまま、人さし指でクラブの重さを感じながら下ろしてみてください。どうですか?
白石 クラブが不必要に立たないですね。
吉本 トップでクラブが人さし指に乗らないと、切り返しでグリップを握り込んでしまって「押す」動きになるんです。そうするとウェイトシフトより先にリリースが起こって、ヘッドが早く落ちてしまいます。人さし指に乗せて下ろすと「引く」動きになって、ウェイトシフトも自然に起こります。それによって最下点が左にずれるので、ダフりにくくなるんです。
これで解決!
「右手の使い方を見直して
クラブを引く動きを覚えよう」

Point 1
トップで人さし指に乗せて「引く」のがいい

トップで人さし指の上に正しくクラブを乗せると、手のひらを開いた状態でも「引いて」下ろすことができる(写真左)。指を全部握って「押す」とヘッドは早く落ちやすい
アドレスで人差し指をいったん伸ばしてから、引き金を引くようなイメージで握る。トップで右手人さし指の第2関節にクラブが乗る感覚が出ればOK

Drill 1
左手はクラブをつまむだけにして振る

左手の役割はスウィング円弧の大きさを保つこと。左手でグリップをつまむように握ってスウィングすると、左手に余計な力が入らないため、右手の「引く」動作を邪魔せずに回転半径を保って振れる
Drill 2
グリップにタオルを巻いて打つ

タオルでグリップをぐるぐる巻きにしてその上から握ると、左右とも指でギュッと握り込むことはできないので、必要最小限の力でクラブを支え(引っ掛け)、「引いて」操作する感覚がつかめる
週刊ゴルフダイジェスト2025年12月2日号より
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