【ゴルフジム】「ドライバーが右に行く。右手をもっと返したほうがいい?」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーでプッシュやスライスがよく出る」もの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ


教える人/吉本舞
よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。レッスンでは楽しみながらの上達を目指す。動画配信チャンネル「mai mai GOLF」などを通じレッスン動画を多数公開。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター
<今週のお悩み>
「ドライバーでプッシュやスライスがよく出ます」
仁田山芳範さん(66歳/身長173cm/ゴルフ歴16年/ベストスコア84/平均スコア95)
スウィング中ずっと上体の力みが強い印象。それによって右手のスムーズなリリースが阻害され、フェースをスクエアに戻す動作がインパクトに間に合っていない。また、力みによって上体も開きやすくなるため、ボールが右に出やすい
仁田山 ドライバーで右プッシュが出やすいので、コースだと5、6割の力でしか振れません。
吉本 上体の力みが強いのが気になりますね。それによって右手がちゃんと振れていなくて、インパクトで右手のひらが上を向いて当たっています。右手のひらの向きはフェース面の向きとほぼ同じですから、手のひらが上を向くということは、フェースが開いているということになります。
仁田山 もっと右手のひらを返すように振ればいいということですか?
吉本 というよりも、右腕全体の力を抜いて、できるだけスピードを出して振るイメージのほうがいいです。今の仁田山さんのスウィングは、フェースが返っていないというより、右手でクラブをリリースできていないという状態なんですね。フェースが返らないのはリリース不全の「結果」なので、まずは「原因」のほうにアプローチします。具体的には、シャフトみたいな軽い棒を、全力で振ってみましょう。そのときに、まずは右手だけでトップまで上げて、そこに左手を添えてから、ビュンとMAXの音が出るように振ってみてください。
右手を「振る」ことを忘れています

ダウンスウィングで右腕に過度に力が入っていると、インパクトに向かってヘッドを走らせる動き(リリース)がうまく起こらない。結果として、右手のひらがやや上向きの状態でインパクトを迎えてしまう
仁田山 フォロー側まで長く先端が走ります。最初に右手でトップを作る意味はなんですか?
吉本 右手だけで上げると、右手首が自然に背屈し(手の甲側に折れ)やすくなるので、切り返しで手元を真下に引き下ろしやすくなるんです。
これで解決!
「上体の力みを抜いて
右手をしっかりリリース」
軽い棒を最大スピードで振る


シャフトなどを右手で持ち、トップまで上げたら左手を添える。そこからビュンという音ができるだけ大きく鳴るように全力で振る。クラブを「リリースする」腕の使い方がわかる
Point 1
フェース面は右手のひらで管理

ドライバーのフェース面の向きは、右手のひらの向きとほぼ一致する。インパクトでは、右手のひらをシャフトに対して真横からあてがうイメージで当てられると(写真右)、スクエアにヒットできる
Point 2
手元ではなく先端を振る意識を持つ

ダウンスウィング後半からフォローにかけて、手元を振るのではなくて「先端」を振る意識を強く持つことで、適正なリリース動作が起こりやすくなる。きちんとリリースが起こると、勝手にフェースは返る
Drill
右足を1歩引いて打つ

右足を1歩引くことで、ダウンスウィング後半で上体が開きにくくなるため、より強くリリースを感じながら打てる。フォローまでティーから目を離さずに打つとなおいい
週刊ゴルフダイジェスト2025年11月25日号より
ゴルフのお悩みを有名コーチが解決!
「ゴルフジム」応募はこちら

こちらもチェック!



レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
雑誌
























