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【距離のあるバンカーを攻略!】<後編>60Yのバンカーは“林から脱出するイメージ”で上手くいく【動画あり】

30Yや60Yといった距離のあるバンカーショットは、通常のSWのエクスプロージョンショットでは届きそうにない難しい状況。攻略方法を、ショートゲームの達人・日下部光隆プロに教えてもらった。

PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/東名CC

日下部光隆 くさかべ・みつたか。1968年生まれ。神奈川県出身。ショートゲームの上手さは折り紙付きで、ツアー3勝を挙げている。東京・世田谷のゴルフスタジオWASSでのレッスンも好評

>>前編はこちら

ピンまで30Yで
アゴが高いときはどうする?

GD ピンまでの距離は同じ30ヤードでも、8Iではバンカーのアゴが高くて越えられないときは?

日下部 そんなときは、PWのエクスプロージョンショットで対応します。PWのエクスプロージョンなら、アゴをクリアできる角度で、30ヤード飛ばすことができます。

GD 高く打ち出して、ピンまで届かせるとなると、やっぱりフルスウィングですよね?

日下部 チカラ任せに振るとミスショットになりやすいので、自分のなかの“いいカンジ”のフルショットで、気持ちよく振り抜いてください。

GD 気を付けるポイントは?

日下部 少しだけオープンスタンスにして、バウンスが使えるようにフェースを少し開きます。そして、いつものバンカーショットよりも、ボールを少し左にセットします。

GD ボールを少し左に置く?

日下部 そうです。上から打ち込むというより、横から砂を削り取っていくイメージで振り抜いていく感覚ですね。


エクスプロージョンは打ち出しが高くなりやすい

「バンカーショットは砂の爆発でボールを飛ばすため、通常のショットよりも球の打ち出し角度が高くなります。クラブのインパクトロフトに近い角度で打ち出されるので、ちょっとあごが高いかなと感じても、余裕でクリアできるんです」

30Yのアゴ高バンカー お手本スウィング

PWの30ヤードエクスプロージョンを動画でチェック!

60Yのバンカーは
8IでOK?

GD 次はピンまで60ヤードのバンカーです。フルショットでクリーンに打つとオーバーしてしまいそうな中途半端な距離ですね。

日下部 ボールにクリーンにコンタクトして、しかもコントロールショットなので、難易度的にはマックスです。

GD そうですよね。どうやって打ちましょうか?

日下部 そのライと状況を見て、ダフってしまう予感がしたら、8番アイアンの出番です。

GD ここも8Iですか!

日下部 低い球を打つんですが、このとき、林の中から脱出するイメージを持つといいですよ。

GD バンカーなのに、林から脱出するイメージ?

日下部 そうイメージすると、スタンスを狭く、左足体重で構えて、木と木の間を低い球で抜いていこうとしますよね。

GD 確かにそうしますね。

日下部 その感覚で振ると、ダフる危険性を減らせるんですよ。

8Iで60Y お手本スウィング

8Iの60Yショットを動画でチェック!

SWでクリーンに打つなら
左ひざの高さに注意

日下部 グリーンまで60ヤードで、クリーンに打つ自信があるならSWを持ちます。

GD 上級者向けのアドバイスですね。

日下部 プロもそうなんですが、絶対にダフっちゃいけないときに意識するのは、左ひざの高さなんです。アドレスのときの左ひざの曲げ具合を絶対にキープする! これがコツですね。

「クリーンに打つ自信があるなら、SWのスリークオーターショットです。このとき、気を付けるポイントは、フィニッシュまで左ひざのポジションを変えないこと。左ひざが伸びると、ダフリ、トップの危険度が増します」

SWで60Y お手本スウィング

SWの60ヤードクリーンショットを動画でチェック!

週刊ゴルフダイジェスト2025年11月18日号より