【ゴルフジム】「ドライバーの飛距離が200Yちょっと。もう少し飛ばしたいのですが…」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの飛距離を伸ばしたい」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ


教える人/吉本舞
よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。レッスンでは楽しみながらの上達を目指す。動画配信チャンネル「mai mai GOLF」などを通じレッスン動画を多数公開。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター
<今週のお悩み>
「ドライバーの飛距離がずっと頭打ちです」
横田智士さん(68歳/身長169cm/ゴルフ歴40年/ベストスコア79/平均スコア90)
ダウンスウィングの終盤からフォローにかけて、左手がずっと右手より先行した状態になっている。これにより、手元の運動量と比較して先端(ヘッド)の運動量が少ない。フォロー側でもっとヘッドが走れば、飛距離が伸びる可能性は高い
横田 ドライバーが200ヤードちょっとしか飛ばないんです。できれば250ヤードくらい飛ばしたいと思うのですが……。
吉本 飛距離を伸ばすために、今よりヘッドスピードを上げるとしたら、もう少しフォロー側でヘッドの運動量を増やすように意識するといいと思います。
横田 リリースが足りないということでしょうか。
吉本 右手と左手がケンカして、右手のリリースを左手がブロックしているような感じですね。左手の親指をグリップの横に外して、右手は左手から少し離して握った状態で振ると、左手がリリースを邪魔しない感覚がわかると思います。
横田 インパクトしてすぐに、右手が左手を追い越す感じがします。
吉本 それに加えて、足元をワイドスタンスにして素振りをすると下半身の回転に制限がかかるので、それを補おうとして腕を速く振る感覚がつかめます。腕を速く振ることと、タイミングよくリリースすることは、どちらも飛距離を出すための必須要素です。
フォローで左手が右手の邪魔をしています

インパクトを境に、右手が左手を追い越すように動くことでフォロー側のヘッドの運動量が増加する。いつまでも左手を振り続けてしまうと、右手が左手を追い越せずヘッドスピードは上がらない
横田 ヘッドが走る部分がフォロー側に長くなった感じがします。いわゆる「ゾーン」でとらえる感覚になりました。
吉本 通常のグリップに戻したときに、左手親指を上からギュッと押さえつけてしまうと、ヘッドが走らなかったり、引っかけたりする原因になるので注意してください。ワイドスタンス素振りはラウンドの途中でやるのも効果的ですよ。
これで解決!
「右手を自然にリリースさせて
ヘッドの運動量を増やそう」

左手親指をグリップから外す
普段はグリップの真上にある左手親指を、横に外すことで、右手のリリースを左手が邪魔しなくなる。また、スプリットハンドにすると、右手のリリースを感じやすい


左手が強いとリリースが早まる
左手親指をグリップの上から強く押さえつけると、ダウンスウィング終盤で左手自体が動きづらくなり、リリースタイミングが早まってしまう(引っかけやすくなる)
Point
左手を脱力して右手をリリース

左手のグリップを必要以上に強く握っていると、右手のリリース動作を阻害してしまう。とくに小指側の3本は、必要最小限の力で握るように意識すると、右手が左手を追い越す動きをアシストできる
Drill
ボールの先のゴムティーごと打つ

ボールの先10 センチくらいのところにゴムティーを置き、それも一緒に飛ばすイメージでボールを打つ。フォローサイドでヘッドを長く走らせる感覚が身につく
週刊ゴルフダイジェスト2025年11月11日号より
ゴルフのお悩みを有名コーチが解決!
「ゴルフジム」応募はこちら

こちらもチェック!



レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
雑誌
























