【ゴルフジム】「テークバックと切り返しが不安定に感じる。スムーズに上げるには?」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「テークバックの動きが安定しない」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ザ・プレミアムバックステージ代々木


教える人/藤井誠
ふじいまこと。58年生まれ。米軍多摩ヒルズGCで長く副支配人を務めながら、小学生向けゴルフ教室「多摩キッズ」を創設、ジュニア育成に力を入れる。現在、「ザ・プレミアムバックステージ虎ノ門」アドバイザー兼インストラクター
<今週のお悩み>
「テークバックと切り返しがいつも不安定です」
松岡悠馬さん(23歳/身長176cm/ゴルフ歴11年/ベストスコア72/平均スコア81)
テークバックの後半からトップに至るまでの間で、やや右腕、右肩に力みが見られる。この部分でもう少し腕をリラックスできると、切り返し以降の動きもスムーズになり、本人が感じる不安定さも軽減されるはず
松岡 テークバックが何となく「2段階」になっている気がするのと、そのせいで切り返しがうまくいかない感じがします。
藤井 テークバックの中盤くらいまでは体の回転で上げられているんですが、そこから右手を使ってしまっていて、そこでクラブの動く方向がちょっと変わるんですね。それが「2段階」に感じる原因です。
松岡 最初横に動いていたものが、途中から縦になるということですね。
藤井 その通り。トップで右肩が上がっているのが、右手を使っている証拠です。最後まで胸を後ろに向けて回すように意識すると、右肩が上がらなくなる(右手を使いすぎなくなる)と思います。松岡さんくらいの柔軟性があれば、正面から見たときにトップで「右の肩甲骨」が見えるくらいしっかり回すほうがいいです。
トップを安定させようと右手を使いすぎです

テークバックの途中から右手を使いすぎてしまうことで、胸の回転が不十分になり、代わりに右肩が上がっている。この形だと、切り返し直後の腕の動きに不必要な自由度が出てしまう
松岡 こんなに胸を回す意識はなかったです。
藤井 力みもゆるみもない深いトップができたところで、切り返し以降は左腕と胸、足のつながりを意識しながら左に回転していきます。とくに左腕と胸の一体感は大事で、この部分がしっかりコネクトしていないと、頑張って体を回しても腕がついてきません。左手で何か重いものを持って、胸の前に掲げた形で体を左回転させると、腕と胸のつながりが大事なことがよくわかります。
松岡 上腕を胸に密着させて、足から動かして回らないと腕が振り遅れますね。
これで解決!
「右腕の力に頼らずに
胸をしっかり回し切ろう」

小さめのメディスンボールなど、ある程度重量のあるものを左手で胸の前に掲げ、その状態で体を左に回転させる。ひじを内側に回してわきを締め、腕と胸を密着させないと体の回転と腕が連動しない
Point 1
右肩を上げずに切り返す

トップではしっかり胸を後ろに回して、右肩が上がらないようにする。そこから右肩の高さを変えずに、下半身から切り返すようにするとダウンスウィングの軌道が一定になりやすい
Point 2
始動は右の骨盤から動かす
始動で手を使わないことが、トップまでよどみなく胸を回すための第一歩。右の骨盤を後ろに引くようなイメージで、下半身からスタートするとその後の動きがスムーズ

Point 3
正面から右肩甲骨が見えるくらい回す

トップまでは胸を回せるだけ回す。一定の柔軟性があれば、正面から見たときにトップで右の肩甲骨が見えるくらい回すのが目安。胸を意識するほど、腕を上げる意識はなくなる
週刊ゴルフダイジェスト2025年10月28日号より
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