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【ゴルフジム】「ドライバーのスライスを直して飛距離を伸ばしたい」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーがスライスして飛距離が出ない」」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/葉山インターサイドゴルフパーク

教える人/西村至央

にしむら・ゆきひさ。1977年生まれ。伊澤利光にゴルフ理論を学び、世界ジュニアにも出場。専修大学ゴルフ部出身。ミライズゴルフアカデミーを主宰し、鎌倉市、横浜市を中心に数多くのゴルファーを指導

<今週のお悩み>
「ドライバーがスライスして飛距離が出ません」

小幡純さん(身長175cm/ゴルフ歴6年/ベストスコア85/平均スコア94)
アドレスで右足のつま先が内側に向いているため(1コマ目)、テークバックで下半身が回転しづらくなっている。これにより、上体の横揺れ、切り返し直後からのカット軌道など、様々な問題が生じやすくなっている

小幡 ドライバーのスライスを直したいです。子どもたちと回ると自分だけ2打目がウッドということが多くて……。

西村 小幡さんの場合、スライスの原因の7割以上がアドレスにあります。まずグリップですが、左手の握りがウィーク過ぎます。もう少し左手を時計回りに回して握ることで、フェースがスクエアに戻りやすくなります。

小幡 自分がウィークグリップだという自覚はあまりありませんでした。

西村 それと肩の向きですね。足元、腰はスクエアなのに、肩の向きだけがクローズになっています。肩がクローズだとテークバックがインに入りやすくなって、切り返し以降に反動でカット軌道になりがちです。アドレスでは、足、腰、肩のラインが全部スクエアになっているかどうか、確認するようにしてください。

アドレスの形がちぐはぐです

小幡 自分ではスクエアに構えているつもりでした。

西村 もうひとつ気になるのが、右足のつま先が内側を向きすぎていることです。そうするとテークバックで下半身が回りにくくなるので、それによっていろいろな問題が出やすくなります。右足つま先を少し開いて構えると、それだけでトップが深くなるので、切り返しでクラブをインから下ろしやすくなるんです。

小幡 右足のつま先は、下半身が右にずれないように意識してやっていたんですが、逆効果だったんですね。確かにつま先を開くほうが、全体の流れがスムーズです。

これで解決!
「球がつかまりやすい
 アドレスを作ろう」

右足のつま先をある程度開いて構えることで、下半身の回転がスムーズになり、上半身を無理に回そうとしなくても深いトップになる(写真)。このポジションから切り返すと、クラブを自然にインから下ろせる

Point 1
アドレスで肩のラインをスクエアに

アドレスの肩のラインとテークバックの方向は密接に関係している。肩のラインをスクエアにして構えることで、始動直後にヘッドが「真っすぐ」動きやすくなる。結果としてアークが大きくなり、トップで十分な捻転が得られやすい

Point 2
左手グリップをストロングにする

左手グリップがウィークだと、スクエアヒットには大きなフェースローテーションが必要。ややストロングにするほうが楽にボールがつかまる

Point 3
右足つま先を少し開いて構える

右足つま先を開くほど、テークバックにおける下半身の回転がしやすくなる。つま先を閉じると、軸が右ずれしないメリットはあるものの、トップまでの回転は浅くなりがち

Drill
フェースを見ながらスロースウィング

テークバック途中までフェース面の向きを目視で確認しながらゆっくり上げていき、ダウンスウィング途中でも同じ位置に戻るのを待って(目視して)振る。フェースを開かずに振る感覚が身につく

週刊ゴルフダイジェスト2025年9月16日号より

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