【ゴルフジム】「ドライバーでよく引っかけが出ます。上体の前傾をキープするには?」
ゴルフジム
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーで引っかけがよく出る」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/葉山インターサイドゴルフパーク


教える人/西村至央
にしむらゆきひさ。1977年生まれ。伊澤利光にゴルフ理論を学び、世界ジュニアにも出場。専修大学ゴルフ部出身。ミライズゴルフアカデミーを主宰し、鎌倉市、横浜市を中心に数多くのゴルファーを指導
<今週のお悩み>
「ドライバーのティーショットで
引っかけがよく出ます」
●中村透さん(身長180cm/ゴルフ歴4年/ベストスコア88/平均スコア96)
インパクト前に手元がかなり浮いているのが気になるところ。手元が上がるとクラブの角度がアップライトになって、フェースが返りやすくなってしまう。引っかけが出るのはこのため。また、本能的にそれを嫌がると右にもミスが出る
中村 コースでドライバーの引っかけが出ます。スタートして2、3ホール過ぎたくらいが、出る確率が一番高いです。
西村 スタートホールは置きにいくから曲がらないですが、体が温まってくると自分のクセが出やすくなるんですね。中村さんの場合は、上体の揺れ幅が大きいタイプのスウィングなので、飛距離的には有利だと思いますが、タイミングがずれると曲がりやすいです。
中村 そうなんです。
西村 ただ一番問題なのは、インパクト前に手元が浮いていることですね。手元が高くなる(ハンドアップになる)ほど、ヘッドが回りやすくなってしまうので、引っかけは出やすいです。
中村 腰が前に出るからでしょうか。
西村 そうですね、切り返したときに骨盤の傾斜がなくなって、上体の前傾角が起きています。それで手元が浮くというわけですね。よく上体の前傾角をキープするといいますが、それよりも股関節の前傾というか、骨盤の傾きをキープする意識を持つほうが、前傾角が起きなくなると思います。
上体の前傾というより骨盤が起きてしまっています

中村 そっちの意識のほうが腹にくる(腹筋を使っている)感じがしますね。それで、クラブがスッと下りるというか「落ちる」感じがあります。
西村 そうなると、インパクト前後は手元だけじゃなくてヘッドも低く動くので、フェースの返りすぎもなくなります。ボールの手前からヘッドが滑るイメージを持つのも効果的です。
これで解決!
「骨盤の前傾を
キープする意識で振ろう」

ボールの前後でヘッドを低く動かす
ボールの手前から低い軌道でヘッドが侵入し、インパクト後も低い軌道で抜けていくイメージを持つと、インパクト前後のフェースターンが最小限に抑えられ、結果的に曲がりも少なくなる
Point 1
骨盤傾斜を保ってダウンスウィング

「上体の前傾角を保つ」という意識では、実際はうまくいかないことも多い。それより「股関節を前傾させたままにする」とか、「骨盤の傾きを保つ」というイメージのほうが、起き上がり防止につながる可能性が高い
Point 2
右肩を早く前に出さない

ダウンスウィングで右肩が早く出るほど、ヘッドの入射角は鋭角になる(写真左)。右肩を出さずに、手を真下に下げるようにすると入射角はシャローになりやすい
Drill 1
低いティーアップでボールを打つ

ごく低いティーアップにすることで、インパクト前後の軌道が自然にシャローになりやすい。このとき上体の前傾角、および骨盤傾斜も結果的に保たれている
Drill 2
ボールの手前からヘッドを滑らせる

ボールの30 センチくらい手前から、マットをこするようにしてヘッドを滑らせて打つ。ヘッドを低く動かすことで、手元も低い位置で操作する感覚がつかめる
週刊ゴルフダイジェスト2025年9月9日号より
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