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【マイギアを語ろう】清水大成「生命線のウェッジは“スピンがかかりすぎない”のがお気に入り」

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、今季「日本プロ」で生源寺龍憲とのプレーオフを制し、ツアー初優勝を挙げた清水大成。キャリーで300ヤードを超える豪快なショットに目を奪われるが、生命線はウェッジとのこと。清水のクラブへのこだわりを詳しく聞いた。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroaki Arihara 

清水大成 1999年1月17日生まれ、福岡県出身。日大ゴルフ部時代に1年生で日本学生王者に輝く。20年にプロ転向し、今年日本プロで初優勝をメジャーで飾る。現在賞金ランク5位

余計なスピンが入らず
デッドに突っ込める

清水大成が学生時代から愛用し、絶大な信頼を寄せているのがジューシー『tTウェッジ』。

「一番気に入っているところは余計なスピンが入らずに、距離のコントロールができること。たとえば、100Yでピンが奥の場合、デッドに突っ込んでもバックスピンで7mとか戻ってしまっては意味がない。もちろん打ち方もあるけれど、その打ち方でちゃんと止まってくれることが大事です。このクラブはそのかかりすぎが起きない。でもスピンがかかってほしいときはかかるので、スピンコントロール性能が本当に高いです」 

ロングヒッターの清水は、長い番手のショットには多少荒れるイメージがあるという。

「そのぶん、ショートゲームでバーディを取っていかないといけないので。昔はアイアンセットのPWも入れたけど、今は47度に。これはウェッジ感覚で打ちたいから替えました」

ウェッジ
ジューシーtTウェッジ」

全番手ロフト角を調整
「ロフト角を変えているのは、純粋に距離を合わせるためです。ただ60度に限って、正規の60度ではつかまりが悪い感じがして、58度を寝かせました。しっくりきたのでこれにしています」

60度は3試合で替える

「60度は3試合くらいで替えるんです。スピンのかかり具合とか出球の高さがイメージと変わってしまってダメなんです。フェースに当たる感覚がぬるっとして、引っかかる感じがして。そうなると使えなくなります」

薄めのブレードを
さらに削って薄く

アイアンは昨年のパナソニックオープンで替えたが、それまでは2015年モデルのマッスルバックを使い続けていた。

「メーカーさんが僕好みのを相談しながら作ってくれました。薄めのブレードを、さらに削って薄くしてペラッペラにしている。このグースが効いてなくてスッとした見た目がとにかくお気に入りです。シャープでカッコいいところが好き。そもそもキャビティだと飛びすぎたりするのでマッスルバックでないとダメなんです。ラフからの打ちやすさや操作性が高いので、ずっとマッスルです」 

クラブに助けてもらう感覚はあまりないという清水。ヘッドに鉛を貼る理由も、一種の“おまじない”だという。

「もちろん意図はありますが、なんとなく鉛を貼ることでの安心感みたいなのがあるんです。ゲン担ぎをするタイプではないですが、自分の中のおまじない要素です(笑)」

アイアン
ブリヂストン「220MB」

トップラインは清水仕様に削られ薄く
「薄いブレードのマッスルや、ソールを落としたウェッジも、結果的に構えやすかったり、好きな顔ではありますが、やっぱりカッコよさが大事かな、と思います」

4番アイアン
ブリヂストン「221CB」

距離のコントロールが効く
「普通に打つと220Yくらいで、頑張ったら240Yくらいまで飛ばせる。縦距離のコントロールがかなりできたので、優勝時にずいぶん貢献してくれました」

シャフトは安定性重視
高校時代から愛用

「安定性と操作性のバランスを大事にしていて、ただ飛べばいいというより、左右だけでなく距離のコントロールもできるクラブであってほしい。 飛距離は自分が頑張れば稼げると思っているので、操作性のほうを重視しています。長い番手は結構荒れやすいので、安定感があるものが好きです。なので、シャフト選びも飛ばしというよりは安定感重視。今のシャフトはタイミングが取りやすいのと、16歳くらいから使っているので、体にこのタイミングが染み付いています」 

求める球筋はややフェード。

「左を向いている顔は得意ではなく、つかまりすぎないクラブを選ぶようにしています。そして自分の打ちたい球筋をイメージできて、合致することが大事です」

ドライバー
キャロウェイ「パラダイム Aiスモーク♦♦♦

スクエア感のある見た目がお気に入り

「スピン量は2500回転が理想で、それが叶うクラブです。つかまり顔が苦手ですが、これはトップラインが綺麗に見えるので好みの顔です」

清水大成の14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2025年10月号より