【“軽量シャフト”大検証】<前編>「40g台」で361ヤードを記録! 軽く振ってもヘッドが走る
週刊ゴルフダイジェスト
ドライバーのシャフトは今や50グラム台が当たり前になり、40グラム台や30グラム台でもしっかりしたものが出てきている。とはいえ男性ゴルファーの中には、軽いシャフトへの抵抗がある人も少なくない。そこで今回は、芸能界きっての飛ばし屋・ユージが軽量シャフトを徹底試打。果たしてどんな結果に?
PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa THANKS/PGSTパフォーマンスゴルフスタジオ

堀口宜篤 1975年生まれ、東京都出身。アメリカでゴルフ理論を学んだインストラクター。クラブフィッティングとスウィング理論を融合させた独自のレッスンが人気。東京・葛飾でPGSTパフォーマンスゴルフスタジオを主宰する
>>後編はこちら
- ドライバーのシャフトは今や50グラム台が当たり前になり、40グラム台や30グラム台でもしっかりしたものが出てきている。とはいえ男性ゴルファーの中には、軽いシャフトへの抵抗がある人も少なくない。そこで今回は、芸能界きっての飛ばし屋・ユージが軽量シャフトを徹底試打。果たしてどんな結果に? PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa THANKS/PGSTパフォーマン……
40g台を試打
「まったく違うクラブになった」
堀口 ユージさんは、飛ばし屋らしい60グラム台のXシャフトを使っていますね。
ユージ さらにハードな70グラム台のXも持っています。
堀口 まずは軽量シャフトの入り口に当たる50グラム台を打ってもらいましたが、どうでした?
ユージ これまで僕は重いシャフトばかり試していたので、すごく新鮮でした。たった10グラムの違いですが、いつもと同じヘッドなのに、まったく違うクラブになっちゃうことに驚きました。
堀口 それと、モデルによってもかなり変わるでしょ?
ユージ そうなんですよ。
堀口 いまシャフトは50グラム台が主流で、硬さやキックポイントなどのバリエーションが豊富なんです。振り心地はもちろん、ヘッドスピードやボールスピード、スピン量、フェースの向きなども変わるんです。
ユージ 確かにそうでした! 50グラム台では、僕はヴァンキッシュが一番振りやすく感じましたよ。
堀口 安定したいい球が出ていましたね。
<試打方法>
ヘッドは、ユージさんが普段使用しているキャロウェイ・パラダイム Ai SMOKE(ロフト9度)。普段の60グラム台のシャフトに合わせて、長さを45.5インチにして50グラム台、40グラム台、30グラム台のシャフトを試打した。弾道計測にはGC4を使用
グラファイトデザイン
ツアーAD VF 5X
キックポイント:元調子

●ボール初速/77m/s ●バックスピン/1698rpm ●飛距離/353Y
シャフトが硬いので振り遅れに注意すれば飛ぶ
「シャフトの硬さをすごく感じました。手元が先に行きそうになるので、振り遅れないようにヘッドを出すといい球になりますね」(ユージ・以下同)
グラファイトデザイン
ツアーAD GC 5X
キックポイント:中調子

●ボール初速/79m/s ●バックスピン/2366rpm ●飛距離/338Y
動きがとてもスムーズで安定して飛ばせる
「シャフトのしなりを感じて振りやすいですね。スピン量も適正で、叩くと低スピンになってくれる感じで、もっと飛ばせそうです」
フジクラ
スピーダーNX ブラック 5X
キックポイント:元中調子

●ボール初速/77m/s ●バックスピン/1885rpm ●飛距離/316Y
強く叩いていくほどボールを弾き飛ばす感覚
「手元がしっかりしていて先が動く感じです。振りやすいので、叩いていきたくなるシャフトで、一発の飛びが期待できそうです」
三菱ケミカル
ヴァンキッシュ VV 5X
キックポイント:中調子

●ボール初速/76m/s ●バックスピン/1959rpm ●飛距離/349Y
振りやすくて低スピン。飛ばしにはかなり有利
「スピンが少なめなので、ハイティーにしてアッパーに振ると、いい球が出ましたね。50グラム台で僕が選ぶとしたら、コレですね」
40g台を試打
「体への負担が全然違う!」
堀口 さらに10グラム軽い40グラム台のシャフトはどうでした?
ユージ 50グラム台のシャフトを4本打って、軽さに慣れてきたところだったんですが、この軽さは衝撃でした。
堀口 20グラムの違いは大きい?
ユージ それはもう。いつもの60グラム台のシャフトだと、一球一球疲れるというか、けっこう体に疲労感があるんですけど、40グラム台のシャフトだと、疲労度がぜんぜん違う。アイアン並みの省エネスウィングで、ホントにかる〜く飛ばせちゃうことが衝撃的でした。
堀口 ユージさんのようなマッチョなゴルファーでさえそうなら、一般ゴルファーにはもっと効果がありそうですね。
ユージ 僕のスウィングと相性がよかったGC、ボールスピードも最高値が出て、すごい飛んじゃいました。
グラファイトデザイン
ツアーAD VF
キックポイント:元調子

●ボール初速/81m/s ●バックスピン/1735rpm ●飛距離/338Y
軽くて硬くて、速く振れる。ヘッドスピードは最速
「軽くて硬いシャフトなので、ヘッドを軽く感じて速く振れましたね。ヘッドスピードはこのシャフトが最速で60m/sが出ました」
グラファイトデザイン
ツアーAD GC 4X
キックポイント:中調子

●ボール初速/84m/s ●バックスピン/2217rpm ●飛距離/361Y
軽くて振りやすくい。361ヤードを記録!
「軽いし、しなるし、とても振りやすいですね。クセがないシャフトで、いつものスウィングでピッタリはまった感じでした」
フジクラ
スピーダー NX ブラック 4s
キックポイント:先中調子

●ボール初速/77m/s ●バックスピン/1966rpm ●飛距離/309Y
シャフトの先が動くので一発の飛びはありそう
「シャフトの先が気持ちよく走ってくれるので、スピードは出せると感じました。ミート率が高いゴルファーに合うと思います」
三菱ケミカル
ヴァンキッシュ VV 4X
キックポイント:中調子

●ボール初速/78m/s ●バックスピン/1711rpm ●飛距離/349Y
やや左に巻きやすいので打ち急がずに振りたい
「叩きにいくと、少しボールが左に巻くかもしれません。ハイティーにして、右に打ち出していくとちょうどいい弾道になりました」
>>後編はこちら
- ドライバーのシャフトは今や50グラム台が当たり前になり、40グラム台や30グラム台でもしっかりしたものが出てきている。とはいえ男性ゴルファーの中には、軽いシャフトへの抵抗がある人も少なくない。そこで今回は、芸能界きっての飛ばし屋・ユージが軽量シャフトを徹底試打。果たしてどんな結果に? PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa THANKS/PGSTパフォーマン……
週刊ゴルフダイジェスト2025年9月2日号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
雑誌




















