7月末の時点でドライビングディスタンスでトップに立っているのが、今季からレギュラーツアーに参戦している22歳の内山遥人。果たしてどのようにして飛ばしているのか。本人を直撃した!

PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／芥屋ゴルフ倶楽部

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  【男子ツアーNo.1の飛ばし方】＜後編＞「左肩を引き上げるようにして肩をタテ回転」

  7月末の時点でドライビングディスタンスでトップに立っているのが、今季からレギュラーツアーに参戦している22歳の内山遥人。果たしてどのようにして飛ばしているのか。引き続き話を聞いていこう。 PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／芥屋ゴルフ倶楽部 内山遥人 うちやま・はると。2003年生まれ。福岡県糸島市出身。糸島高校を……

フェードにしたら
飛ぶようになった

――飛ばすために大事にしているポイントを教えてください。

内山　一番大事にしていることは体の回転を止めないことです。

――球筋はドローですか?　フェードですか?

内山　フェードです。プロになる前はドローだったんですが、方向性を重視するためにフェードにしたらなぜか前より飛ぶようになりました（笑）。

――どうしてでしょうか。

内山　フェードはドローより体の回転を重視して打つので、それによってヘッドスピードが上がったんだと思います。回転軸がブレないようにその場で回るようにしました。

――体重移動は考えていないということですか。

内山　バックスウィングでは意識はしていませんが、ダウンスウィングでは左足を踏み込みます。でも、ここからがポイントで、左に踏み込んだ後にインパクト直前から右サイドに戻りながら回転しています。

――一瞬、体の回転が止まるような感じになりますね。

内山　そうですね。インパクト直前に体の右サイドに戻ることで体の正面でインパクトでき、クラブを振り抜くスペースも生まれて速く振り抜けるんです。

ドライビングディスタンス堂々の1位

河本力ら飛ばし屋を抑えて堂々の1位。以前はフェースローテーションを積極的に使うドローヒッターだったが、プロ入り後にそれでは戦えないとフェードに変えたら飛び始めた（数字は2025年7月30日現在）

内山遥人の1Wスウィング

Point 1
回転しやすいように肩はややオープン

体の回転を止めずに回転しやすいように、アドレスで少しだけ肩のラインをターゲットよりも左に向けておく

Point 2
スタンスはわずかにクローズ

スタンスはややクローズにしてボールがつかまる要素を入れている。ただ、体の回転が止まって引っかけないように左足つま先を開くことで体を回転しやすくしている

Point 3
自然にアッパーになるようにヘッドを離してセット

意図的にアッパー軌道に振ろうとするとヘッドが下から入ってあおり打ちになりやすくミスの原因につながるので、自然にアッパー軌道になるようにボールから離して構えておく

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週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19・26日合併号より