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【エプソンツアー出場選手インタビュー】谷田侑里香「いつか全米女子オープンのタイトルを取りたいです!」

米下部のエプソンツアーで戦う3選手にインタビュー。3人目は中学生からゴルフを始めたという谷田侑里香。長野同様アメリカの大学を卒業した谷田に、大学のこと、ツアーのこと、そして将来の目標を聞いた—―。

INTERVIEWER/Yasuhiro JJ Tanabe PHOTO/Yasuhiro JJ Tanabe、Shinji Osawa

谷田侑里香 たにだ・ゆりか。1999年3月1日生まれ、神奈川県出身。中学でゴルフを始め、高校2年の終わりに渡米。ミシガン州立大学に進学し、学業とスポーツ両方の成績優秀者に贈られるWGCAのオールアメリカンに4年間選出された。大学卒業後、日本のプロテスト受験のために帰国するも、昨年からエプソンツアーに参戦

――エプソンツアーは2年目ですね?

谷田 そうです。こっちの大学を卒業して一度帰国して日本に2年いて、一昨年にアメリカのQTを受けて、昨年からエプソンですね。

――ミシガン州立大学に行ったきっかけは?

谷田 私はゴルフを始めたのが遅くて、高校を卒業してプロになるという実力がそもそもなかったので、大学に進学しようと思っていたんです。ゴルフ以外のことも学んでほしいという両親の希望もありました。それで大学ではゴルフをしっかりやりたいなと思って、いろいろ調べていくなかで、アメリカの大学ゴルフ部の記事を読んで、私も行きたいなとなりました。

――ゴルフを始めたのは何歳ですか?

谷田 14歳ですね。それまではクラシックバレエを3歳からやっていましたが、両親がゴルフ好きで、家族でできたら楽しいねということで、春休みに近所のゴルフスクールに兄と一緒に通ったのがきっかけです。当時、学校にゴルフ部がなかったんです。でも高ゴ連の試合とかに出たかったので、高校生のときに先生に直談判してゴルフ部を作ってもらいました。部員は私ひとりでしたが(笑)。高校のときは大した戦績はないです。それでもアメリカの大学のゴルフ部に入りたくなったんですが、オファーがないと入れないのがわかったんです。オファーを受けるにはアメリカの高校に行って向こうの試合で結果を出す必要があり、高校2年の終わりに渡米しました。実績を上げるために時間は1年しかありませんでしたが、何とか結果を残せて、ありがたいことに20校近いオファーをいただき、ミシガン州立大学に決めました。

――大学ゴルフ部のホームページを拝見しましたが「一緒に食事をしたい4人」にイチローさんとマイケル・フェルプス、アニカ・ソレンスタムとベン・ホーガンを挙げていましたね。

谷田 恥ずかしい(笑)。そうです、確かにそう書きました。

――ベン・ホーガンは意外でした(笑)。

谷田 大学の監督にベン・ホーガンについて、いろいろと教えてもらったんです。内容はもうあんまり覚えていませんが(笑)。

――大学のゴルフ部に入ってからはプロを目指していた?

谷田 はい。大学に通っている4年間で自分がどれくらいのレベルで戦えるのか、自分の位置を判断するための時間になると思っていました。大学にいる間に自分でもある程度できると思えたらプロの道に進もうと思っていて、幸いなことに自信を持てる実績を残すことができたので、今ここにいるということです。

――今季のツアーでの状況を自分ではどう見ていますか?

谷田 苦しい状況ですね。でも結果は出ていませんが、去年よりも自分としてはゴルフのレベルは上がっていると思っています。この苦しさを乗り越えたところに結果がついてくると思うので、試行錯誤しながら進みたいです。

――いわゆる黄金世代のひとりですが、同年代の選手の活躍をどう感じていますか?

谷田 凄いですよね。とくにここ2年くらいはたくさんの日本の選手がLPGAに出ていますから。自分にも大きな刺激になります。

――自分の武器は何ですか?

谷田 自分の武器は……総合力ですかね。凄く飛ばすわけでもなく、曲がるわけでもなく、でもすべてにおいて平均よりは少し上という感じでしょうか。

――そういえば日本に一時帰国していたんですよね。

谷田 そうです。日本のプロテスト(第1次予選)を受けに帰国していて、無事通過しました(9アンダー/3位タイ)。“職場”を探さないといけないので(笑)。

――でも目指すところはLPGAツアーですか?

谷田 もちろん。そのためにアメリカの大学に来たので。そこは常に思っています。

――最後に目標を聞かせてください。

谷田 最終的な目標は、“全米女子オープンに勝つ”ことです。私のなかでは特別な大会。そのタイトルが欲しいです。

「日本からたくさんの選手がアメリカに来て活躍しているのを見ると大きな刺激になります」

谷田侑里香のエプソンツアー成績

週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19・26日合併号より