【ギア選びのウソホント】Vol.244「アイアンのネックの秘密」
堀越良和「ギア選びのウソホント」
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら 今回からはヘッドとシャフトをつなぐ「ネック」に注目していきます。ネックを気にするアマチュアはほとんどいませんが、ネックを見れば、ある程度クラブの性能はわかります。それくら……
前回はウェッジのネックについて解説しました。今回はアイアンのネックについてです。アイアンはウェッジと同様に操作性がありつつ、安定感を高めたクラブです。これには理由があってロフトが立つほど、フルショットがメインになるからです。
フルショットで考えれば、フェースの開閉はできるだけ少ないほうがいいわけです。そのため重心距離はウェッジほど、短くする必要がないのです。ある程度、重心距離の長さを確保することでフェース面の安定(スクエアに保ちやすい)を作り出しています。この安定性はトウの高さとネックの長さを比較するとわかります。ロフトが立った番手はトウが低く、ネックも短めになりますが、ロフトが寝た番手になるとトウは高くなり、ネックも長くなるのです。トウの高さとネックの長さには非常に密接な関係があり、トウとネックで重心距離のバランスを最適に調整しているわけです。
昔のアイアンであれば、ロフトが違っても同じネックのものが多かったですが、最近のアイアンは番手ごとにネックの長さがフローしているモデルも増えています。一本一本が精密に設計されているからこそ、ピンを狙える精度の高いショットが可能になるのです。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19・26日合併号より


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