【本当にあったルールの話】Vol.22「激しい降雨と暴風により2打目地点でプレーが中断。どんな選択肢があるの?」
本当にあったルールの話
JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!
ILLUST/Masaya Yasugahira


中﨑典子
なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子
あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある
今年のパナソニックオープンレディースの1ラウンド目。激しい降雨と暴風により複数のパッティンググリーンとフェアウェイで水が浮いたため、委員会はエアホンを鳴らしてプレーヤーに通常のプレーの中断を知らせました。2番ホールセカンド地点にいたプレーヤーたちはどのような選択肢があるのか悩んでいました
Q. 激しい降雨と暴風により2打目地点でプレーが中断。どんな選択肢があるの?
A. 1人でもホールをスタートしていた場合は続けても中断してもいい
通常のプレーの中断の場合、エアホンなどの合図が鳴ったときにその組のプレーヤーが1人でもホールをスタートしていたら、プレーヤーたちはプレーを中断するか、そのホールのみプレーを続けることができます(規則5.7b(2))。その話し合いは通常2分以内としています。プレーヤーたちがホールのプレーを続ける場合、そのホールを終了するまで続けるか、またはそのホールを終了する前に中断することができます。2番ホールセカンド地点にいた組はその場でプレーを中断することを決め、球の箇所をマークして拾い上げました。もし組がホールとホールの間にいた場合は、次のホールをスタートしてはならずプレーを中断しなければなりません。
※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です
月刊ゴルフダイジェスト2025年8月号より


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