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「TGL」完全ガイド<前編>スター選手が集結する新時代のゴルフリーグが開幕! その中身とは?

タイガー・ウッズとローリー・マキロイが発案・設立したリアルとバーチャルが融合した新しいゴルフリーグ「TGL」。PGAツアーのトッププレーヤーたちが6つのチームに分かれ、ゴルフと最先端テクノロジーを融合させた約2時間のチーム戦。1月7日に開幕し、第3戦にはマキロイと松山英樹のチームが登場するが、一体どんなものなのか、おさらいしておこう。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara、Blue Sky Photos、Getty Images

Photo by Mike Ehrmann/TGL/TGL Golf via Getty Images

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新時代のゴルフリーグの幕開け

2022年8月に発足が発表され、当初は昨年1月に開幕する予定だった「TGL」。しかし、会場の建設中の事故により1年延期。さらに当初参加予定だったジョン・ラームがLIVゴルフに移籍して参戦取りやめ。今月ようやく開幕にこぎ着けた。従来のゴルフの試合とは違い、試合時間は約2時間と短く、スポーツ大国アメリカらしく本国のゴールデンタイムに実施されるため中継が視聴しやすく、音楽や観衆の熱狂的な声援など、普段静かなゴルフにエンターテインメント性を加えた新たなゴルフのスタイルを提唱している。

「リアルとバーチャルが融合」というように、バーチャル空間上のコースを使用。砂漠や断崖絶壁の上に設けられたグリーンを狙うホールや、活火山上に造られマグマがハザードとなるホールなど、これまで見たことがないコースを選手たちが果敢に攻めていく。一方、グリーン周りは現実世界に場所を移して、一流の技が披露される。打席の芝やバンカーの砂など、ゴルフ場と同じ環境が整えられ、アイアンでショットすれば地面のターフが気持ちよく取れ、バンカーにはオーガスタナショナルGCのような真っ白な砂が敷き詰められている。

グリーンの傾斜もホールに合わせて自動的に変更されるものの人工芝のため、第1戦、2戦ではそのスピードやクセに戸惑う選手も見受けられたが、そこはさすが世界の一流選手たち。徐々にタッチを合わせていき、それを攻略していく様も痛快だ。また、試合中選手たちは常にマイクを装着しているので、仲間内での会話や、味方やライバルのショットに一喜一憂する声が聞かれるのも面白い。

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週刊ゴルフダイジェスト2025年2月4日号より