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【読者記者】No.1892「30~50Yのアプローチでオーバーが多く、弱く打とうとするとダフってしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「30~50Yのアプローチをオーバーさせてしまうことが多い」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフプラザイセサキ

読者記者No.1892 齋藤佳久さん

●56歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/36年 ●ハンディキャップ/9.4 ●ベストスコア/76 ●アベレージスコア/84 ●160cm・75kg ●ドライバー飛距離/260ヤード

先生/原朋希

77年生まれ、群馬県出身。ツアー参戦の経験を生かし、レッスンでは、できるだけシンプルでバランスのいい動きができるような指導を心がけている。ゴルフプラザイセサキ代表取締役

齋藤さんのお悩み
「50Y以内でオーバーが多い」


30〜50Yのアプローチがどうしてもオーバーしてしまいます。それを見越して弱めに打つと今度はダフるんです。


インパクト直後から、左ひじを後方に引く動作が見られる(3~4コマ目)。ロフトが立ったまま振り抜かれやすくなるので、飛距離を落としづらい

齋藤 たとえば、ピンまで40Yだと、いつも10Yくらいオーバーしてしまうし、そうならないように弱めに打つとダフるんです。

 球が強く出るのが怖いから、左ひじを引いて体を回す感じで打っていますけど、それだとボールがフェースに乗らないので、かえって強く出てしまうんですよ。

齋藤 え、そうなんですか!?

 ウェッジはロフトがあるので、ある程度しっかり振っても、球が上がるだけで飛ばないようにできているんです。だから、短い距離でもしっかりヘッドを利かせて打つようにしてください。具体的に言うと、フォローで左ひじが地面方向を向くように腕を「回外」(外側に回すこと)させて、なおかつコックを使ってクラブを立ち上げるように振ります。

齋藤 ヘッドが走るから飛んじゃうと思いきや、こっちのほうが球がやわらかく飛んでいきますね。

<問題点>
フォローで左ひじを背中側に引いている

飛びすぎを嫌がって左ひじを抜くように浮かせてしまうと、ボールがフェースに乗りづらくなり、逆に球が強くなる

記者「フェースを強くぶつけてしまいがちです」
プロ「腕の回転を使ってフェースに乗せましょう」

左ひじを下向きにして振り抜くことで、適切にヘッドをリリースできる。左ひじを下に向ける動きは、腕の「回外」によって作られる。回外を体感するには、左手でクラブを垂直に持ち、それを左に倒す。そのまま体を回せば、フォローの形になる

腕の「回外」と「コック」を足すとフォローが完成

腕の回外だけではフェースが返りすぎてしまうので、さらにコック(ヒンジング)を行うことで、フォローまでフェーススクエアを保つことができる

左腕の「回外」を意識してボールを打つ。
出球がやわらかくなってきた!

ボールをフェースに乗せて、ロフト通りに球を上げ、スピンをかけるには左腕の使い方が重要。ロフトを立てる(フェースを閉じる)動きをできるだけ避け、自然なリリース動作でボールを打つ。左腕1本で打つと、左腕の使い方がわかりやすい

Point 1
左手首を掌屈させない

テークバックの際にフェースを閉じながら上げるクセがあった齊藤さん。左手首を掌屈させずに上げることで、ロフトを維持して打ちやすい

Point 2
左ひじを地面に向ける

腕の回外だけではフェースが返りすぎてしまうので、さらにコック(ヒンジング)を行うことで、フォローまでフェーススクエアを保つことができる

Drill
右手1本でもボールを打つ

ヘッドを走らせるには、右手首のリリース動作も必要。右手1本でボールを打つことで、この動きを強化できる

<取材後記>
必要以上に左に振っていた
野球経験があって、右に押っ付ける打ち方ばかりしていたせいか、体を回して手元を左に振るクセがついてました。先端を振るイメージのほうが、確かに距離感が出やすいです。

月刊ゴルフダイジェスト2025年2月号より

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