【アプローチ】ゆっくり打つほど上手くなる② タン タン メ〜ンと頭の中で唱えるとゆっくり振れる
100ビートにい高速テンポで振っちゃっているアマチュアゴルファーが、いきなりプロのようにゆっくり振ろうとしてもなかなか難しい。そんな人への対処法を日下部光隆プロが教えてくれた。
リズムを磨く練習でアプローチ上手に変身
日下部 同じリズムとテンポで打つには、頭の中で言葉を唱えて打つといいんです。ゆっくりアプローチですから、〝タン・タン・メーン〞とか(笑)。〝タン〞でアドレス、〝タン〞でバックスウィング、〝メーン〞でインパクト&フォローです。
日下部 それと、ゆっくり振る感覚に慣れるには、超スローテンポで打つ練習も効果的です。さらに、プロの平均的なテンポと同じ60ビートで振ってみる体験も効果的です。これを基準に練習していると、自分が気持ちよく振れるテンポが見つかるはずです。
日下部 ゆっくり振れるようになれば、おもしろいように距離感が合ってきますよ。
速く打ってしまう人のための4つのリズム練習
【リズム練習1】 頭の中でリズムを刻みながら振る
日下部 なにか言葉に置き換えて、頭の中でリズムを刻んだり、声に出しながら振れば、テンポを揃えやすくなります。例として“タン・タン・メーン”を出しましたが、たとえば、1秒に1ビートくらいのゆっくりとした童謡や唱歌、昔の校歌あたりを思い浮かべてもいいですね。
【リズム練習2】 限界までゆっくり振って徐々にスピードアップ
日下部 これ以上は遅くできないという限界のスピードで、超スローモーションのように打ちます。クラブが地面と平行から平行の振り幅で、5ヤードぐらいしか飛ばさない。これはプロもよくやる練習法。
【リズム練習3】 メトロノームで自分に合うテンポを見つける
日下部 メトロノームを用意するか、スマホがあれば、アプリをダウンロード。プロの平均値の60ビートのテンポを体感してみてください。それを基準にして、自分が気持ちよく振れるテンポを見つけるといいですね。
60ビートは1分間に60回リズムを刻む、ゆっくりテンポ(詳細はレッスン①)
【リズム練習4】 距離測定器で20ヤードの数値を出す
日下部 短い距離の測定が可能で、ボールを打たなくてもクラブ速度で距離の予測値が出るモデルは、アプローチの練習に最適。クラブが水平から水平の振り幅で20ヤードの数値が出れば、理想的な60ビート前後で振れた証拠。
ゆっくり打つアプローチレッスン③に続く
週刊GD2019年5月28日号より