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【本当にあったルールの話】Vol.15 グリーン奥の橋の上に球が止まった。救済のニヤレストポイントはどこになる?

JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!

ILLUST/Masaya Yasugahira

中﨑典子

中﨑典子

なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子

阿蘇紀子

あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある

2023年三菱電機レディスの2日目。ある選手が13番ホールの2打目をバンカーからプレーしたらトップしてしまい、球はグリーンを大きく越えて14番ホールに通じる橋の上まで行きました。球は橋の先端から4Y先のゴムマットに止まり、橋の下を通っているOBを定める鉄柵の内側にあったため、かろうじてインバウンズにありました

Q. グリーン奥の橋の上に球が止まった。こんなときどうする?


A. 障害物として罰なしの救済が受けられる

インバウンズ側にある橋の一部はジェネラルエリアにあるので、障害物として規則16.1bの罰なしの救済が受けられます。通常、障害物の救済はホールに近づかない障害が避けられる箇所になりますが、橋の上に球がある場合は、垂直距離を無視して球の真下の地面が基点となります。これは橋などの高架の部分に球が止まった場合に、橋の周りに生えている木の枝の上が救済のニヤレストポイントになることを避けるためです(詳説16.1/4)。

このケースでは、橋の真下が急傾斜で木々が密集していたため、そのエリアに球をドロップしてもプレーできないと判断し、救済を受けずに橋の上からそのままプレーすることにしました。

※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です

月刊ゴルフダイジェスト2025年1月号より

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