【ゴルフジム】「ドライバーでボールが右に出やすい。フォローまで腕をしっかり伸ばすことを意識しているのですが…」

ゴルフジム

2024.11.25

KEYWORD スライス解消ドライバーフェースターン奥山ゆうし練習法

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーで右にプッシュする球が出る」というもの。その解決法とは?

PHOTO／Yasuo Masuda　TEXT／Daisei Sugawara　THANKS／ゴルフ練習場「無人くん」九段下店

教える人／奥山ゆうし

おくやまゆうし。83年生まれ、埼玉県出身。日本大学ゴルフ部を経て、07年、プロ転向。11年、茨城県オープン優勝。東京都内を中心に、複数のスタジオでレッスン中

＜今週のお悩み＞
「ドライバーで右に
プッシュする球が出ます」

●乗峰恵子さん（HC17／ベストスコア84／平均スコア94）
インパクト直前の位置で、ややフェースが開きすぎている（3コマ目）。フォローでは左ひじを伸ばしたまま、クラブを左サイドに振り抜いているが、もう少し左ひじに余裕を持たせるとインパクトゾーンでスムーズにフェースがターンする

乗峰　ドライバーがどうしても右に出やすくて……。

奥山　インパクトで左ひじが浮いているのが気になります。左腕が体から離れた形になるとフェースは開くので、ボールが右に出やすくなるんです。

乗峰　フォローまでずっと腕を伸ばして大きく振ろうとしているんですが、それがよくないんでしょうか。

奥山　そうですね。少なくとも左腕は、インパクトしたらすぐたたむようにしないと、スムーズなフェースターンができません。左腕だけでクラブを持って、フォローで左ひじを曲げて、クラブが立つ形を作ってみてください。その形を覚えて、両手で持ったときもそれを再現するようなイメージで振ってみましょう。

左腕がずっと突っ張ったままです

左腕（ひじ）を伸ばしたまま振り抜くイメージで打つと、インパクトで左腕が体から離れ、フェースが開きやすくなる。また、左ひじを伸ばしたままだと、テークバック側のアークとフォロー側のアークが非対称になり、全体のバランスが悪くなる

乗峰　インパクトで手元が前（目標方向）に出なくなりますね。

奥山　左ひじが浮くと手元は前に出やすいです。逆に、左ひじをうまくたためると（左上腕を体に密着させたまま振れると）手元は前に出にくくなるんです。インパクトの形を整えるには、たとえば、最初に理想的なインパクトの形を作って、そこから巻き戻して打つ練習などが効果的です。

乗峰　腕の動きはわかってきましたが、下半身がそれに追い付いていない感じがします。

奥山　テークバックで左足が地面から離れるくらい上げて、それを下ろすのと同時にダウンスウィングする練習をすると、左足リードで力強く振る感覚がわかってくると思います。

これで解決！
「フォローで左ひじをたたみ
　自然なフェースターンで打とう」

インパクトから巻き戻して打つ

最初に理想的なインパクトの形を作って脳にインプットし、そこから振りかぶってボールを打つ。体が自然に最初の形を再現しようとするので、インパクトゾーンの動きがよくなる

Point 1　インパクト後左ひじはすぐにたたむ

フォローで速やかに左ひじをたたむイメージを持って振ることで、インパクトゾーン全体でフェースターンがスムーズになり、ボールがつかまりやすくなる

Point 2　右の肩は残して振る

フォローで左ひじをたたむ際、右肩を一緒に回してしまうと両ひじが曲がる形になる（写真下）。右肩を残して振ると右腕は伸びるので、フォロー側のヘッド速度が上がる

Drill 1　左足を上げて振る

テークバックでわざと大きくヒールアップし、それを下ろすのをきっかけに切り返すと、左を踏み込むタイミングがわかる。左つま先が地面から浮くくらい、極端にやってもいい

週刊ゴルフダイジェスト2024年12月10日号より