「つかまった強いフェードを打つために“くっつく”打感を大切にしています」渡邉彩香の14本
自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、フェードボールが持ち球の渡邉彩香。飛ばし屋ならではの、コントロール性に対するこだわりがつまったセッティングを紹介
渡邉彩香
1993年9月19日生まれ。静岡県出身。2014年のアクサレディスでツアー初優勝。昨年は2015年以来の復活優勝を挙げた。大きな飛距離を武器に、今シーズンの目標はズバリ賞金女王! 2月26日に柔道家との入籍を発表
くっつけて、ひと押ししたい
すべてのクラブで、フェースに球がくっつく感じがほしい、という渡邉彩香。
「フェードが持ち球で、スライスにはしたくない。一度しっかりつかまえてからのフェードが打ちたいから、球離れが早いとイメージが湧きにくいんです。少しでもくっついてくれていると、最後のひと押しができるような感覚がある。一瞬のできごとなので、これはものすごく感覚的な話ですが。くっついている時間がより長く感じられるクラブが好き。あとは全体的にシャープに見えるものがいいですね」(渡邉)
今季はボールも替えた。「ずっと『ツアーB X』を使っていましたが、少しソフトな感じが出せる『XS』に。プロになってから初めて替えたかも。それは、打感や球離れをすごく意識するようになったからだと思います。チャレンジですね」(渡邉)
ドライバーの飛距離がほとんど変わらなかったから、決断できたそうだ。
ドライバー
小ぶりな見た目と低い打音にやられました
「少しでも小さく見えるほうが、速く振れそうな感覚があって好き。低く鈍い打音も好き。音が高いと球離れが早い印象になります」(渡邉)
3番ウッド
ティーショットのスーパーサブ
ブリヂストン「ツアーB XD-F」
「3Wはティーショットでも多用する。ドライバーが少しでも不安に感じたら使います。だから飛距離性能が一番大事」
5W~4I
4本の中からコースに応じて2本をチョイス
5W/ブリヂストン「ツアーBXD-F」
3UT/ピン「G410」
4UT/ピン「G410」
4I/ブリヂストン「ツアーBX-CBP」
「5W はパー5で2オンが狙えるときに入れます。レイアップが大事な場合はUT。でもコントロールしやすい4I のほうが好きかな」
アイアン
抜けのよさが最大の魅力
ブリヂストン「ツアーB X-CB」
「低重心モデルは飛びすぎることがあるから使えない。また、振れてくると飛びすぎることもあるので操作性が大事です」
ウェッジ
使い勝手に惚れてます!
48度・52度/ブリヂストン「ツアーB BRM」
58度/ブリヂストン「 ツアーB XW-F」
「飛ぶほうなので、2打目でウェッジを使う場面がけっこうある。そういう意味で、115ヤードをしっかり打てる48 度を入れました。開いたときにバウンスが邪魔して刃が浮くのはイヤ。58度は少し削ってもらっています」
パター
感性を生かして打てるピンタイプ
グリッドデザイン「プロト」
「パットがすごく上手いアマの方と回って、使っているパターのメーカーを教えてもらいました。昨年3月から使用しています」
1W ブリヂストン J015プロト(9.5度)/ツアーAD PT-6・X/45.75インチ
3W ブリヂストン ツアーB XD-F(15度)/ディアマナ DF 70・S/42.75インチ
3UT ピン G410(19度)/ピン ツアー 173-85・S/39.75インチ
4I ブリヂストン ツアーB X-CBP(21.5度)/モーダス ツアー105・S/38.5インチ
5I ブリヂストン ツアーB X-CB(24.5度)/モーダス ツアー105・S/37.75インチ
6I ブリヂストン ツアーB X-CB(27.5度)/モーダス ツアー105・S/37.25インチ
7I ブリヂストン ツアーB X-CB(31.5度)/モーダス ツアー105・S/36.75インチ
8I ブリヂストン ツアーB X-CB(36度)/モーダス ツアー105・S/36.25インチ
9I ブリヂストン ツアーB X-CB(41度)/モーダス ツアー105・S/35.75インチ
PW ブリヂストン ツアーB X-CB(46度)/モーダス ツアー105・S/35.25インチ
48度 ブリヂストン ツアーB BRM(48度)/モーダス ツアー105・S/35.25インチ
52度 ブリヂストン ツアーB BRM(52度)/モーダス ツアー105・S/35.25インチ
58度 ブリヂストン ツアーB XW-F(58度)/DG ツアーイシュー・S/35インチ
PT グリッドデザイン プロト
BALL ブリヂストン ツアーB XS
※スペックはすべて編集部調べ
月刊ゴルフダイジェスト2021年5月号より