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【ギア選びのウソホント】Vol.210「ウェッジのリシャフト効果」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

アプローチが苦手な生徒さんに「ウェッジのリシャフトってどうなんですかね」と聞かれました。私としては、フェース面の摩耗などを考えると、ウェッジは2年に1回は買い替えたほうがいい消耗品だと思っていますので、リシャフトまでするのはもったいない感じがするのですが、シャフトを替えることによって、ヘッドの挙動の変化は起きると思います。

シャフトの先端の硬さによって、スピン量は変わります。先端のしっかりしたものは、ロフトが立って当たりやすくなるので、ロフトなりのスピンが得られます。反対に先端がゆるめのものは、ロフトが寝やすいので、ボールが滑って芯より上に当たりやすくなり、スピンがかかりづらくなることもあります。これはヘッドの入射角の微調整にもつながります。スティープ気味にヘッドが入りやすい人は、先端が少しゆるめのシャフトを使えば、しなり戻りが大きくなり、シャロー気味の入射角になりやすいといえます。また、スチールに比べて設計の自由度が高いのがカーボンのウェッジ専用シャフト。トルクを抑えたりすることによって、球の高さとスピンのバランスなどを考えて設計されているのだと思います。

いずれにしろ、リシャフトをする際、フィッティングできっちりデータを確認しながら、最適シャフトをチョイスすることが肝心です。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年12月3日号より