【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.147「冬の薄芝も苦にならない! アプローチ練習するなら“ハゲハゲマット”」
家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!
ILLUST/Masaaki Takauji
冬のゴルフは嫌いですか?
よく、いるよね。冬になるとスコアが悪くなる人。寒さでボールやシャフトが硬くなって飛ばないとか、厚着のせいで体が思うように動かないとか……理由はいろいろある。でも、一番スコアにダメージを与えるのは、冬場の枯芝でしょ。夏のフカフカした芝ならボールが浮いているし、多少クラブが手前から入っても滑ってくれる。でも、枯れた冬芝はそうはいかない。ボールは浮かないわ、滑ってくれないわで、めっちゃシビアなコンタクトが要求される。ちょっとでも手前からクラブが入れば、ダフる。逆に、ちょっとでもボールの上を叩けばトップしてとことん転がってしまう。というのがアベレージゴルファーの悩みだろう。
う~ん、理論上はわかるけど、正直ボクには実体験がない。ただ、別の意味で冬芝は難しいと思っている。とくにアプローチ。夏なら多少芝が噛んで転がってくれるところ、冬はヘッドがクリーンに入りすぎて、止まりすぎちゃうんだよね。あっ、すみません。感じ悪いよね(笑)。
まぁ、理由はレベルによって、それぞれだけど、確かに冬芝を攻略するのはちょっとしたコツが必要だよね。そういう意味で、アプローチはパターで転がすのが一番無難。大ケガを防ぐなら、選択肢のトップに入れておくべきである。
でも、やっぱりカッコよくウェッジで寄せたい! というなら、それなりに練習が必要かもね。
ボクはよく、練習場マットのハゲハゲのところにあえてボールを置いて打っている。まぁ、普通に打つと面白くないからという理由もあるけど。
ハゲハゲのところは固いでしょ。だから、冬の薄芝やベアグラウンドからのショットに感覚が似ているんだよね。トップしても、ダフってもすぐわかるからヘッドの入り方をチェックするには最適だと感じている。もちろん、クリーンに打てればそれに越したことないけど、多少うまくいかなくても心配ご無用。一番大切なのは、こういうところから打つと、ダフって(あるいはトップして)こんな感じになるんだ、と理解しておくことが大切。そうすれば、コースで無理しなくなるしね。
都心の練習場は高級だから、マットがハゲてなんかいない! と言うなら、スタンスをとる足場用のマットでも同様の感覚が得られる。もちろん、練習場によって禁止されていることもあるから、その辺は周りを見て空気を読んで。とくに、ヘッドを上からブチ込む人は、固いマットの上から30Yぐらいのアプローチを練習するのがいいかな。
もちろん道具に頼る、という手もある。今はいいウェッジがたくさんあるので、刺さらず抜けるモデルを選ぶといいだろう。バウンスはあればいいってもんじゃない、というのがボクの持論だけどそれは人
によるのでよく吟味してね。
全員がチャンピオン! 二宮家
週刊ゴルフダイジェスト2020年3月24日号より