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【ギア選びのウソホント】Vol.205 身長が高い=長いパターとは限らない

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

34インチがいいのか? それとも33インチが合うか? 今回は、自分に合った「パターの長さ」についてです。よく、身長が高いから長め、低いから短めのパター、といった話を聞くのですが、決して、身長だけで決まるものではない、と思います。

たとえば、同じ180cmくらいの身長高めの人でも、腕の長さによって、最適なパターのシャフトの長さは変わってきます。パッティングの構えをしたときに、腕の長さが短めの人は、地面からの手元の高さが、高い位置になりますし、腕の長い人は、地面からの手元の高さが低い位置になります。手元の高さが高ければ「長め」、低ければ「短め」といった具合にパターの長さを決める目安になります。

また、ヘッドの“トウ・フロー”の度合いも、パターの長さを決める要素になってきます。クランクやショートスラントといったネック形状のものは、やや長めのほうが自然にトウ・フローさせやすい。そういったモデルを、短めのパターで、かがんでストロークすると、トウ・フローの動きを生かしづらくなります。逆にいえば、トウ・フローの動きの少ないヘッドには短めの長さが合っているといえます。

実際、私も、普段34インチのパターを使用していますが、トウ・フローが小さいヘッドのパターは33インチにしています。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年10月29日号より