【大西翔太のSWINGど真ん中】Vol.12「フィニッシュで3秒止まる」意識は危険かも?【動画あり】
ゴルフのスウィングを基礎からしっかり学びたい人や、初心者にゴルフを教えたい人は必見! 青木瀬令奈のコーチを務める大西翔太が、最新理論を踏まえた“ど真ん中”のスウィング理論を指南。
TEXT/Masato Ideshima PHOTO/Shinji Osawa THANKS/リトルグリーンヴァレー船橋
スウィングの最後のパーツになるのがフィニッシュです。よく「フィニッシュでは3秒止まる」といった表現をします。もちろん間違いではないですが、止める意識が強すぎると上半身に力みが生じてしまう可能性があり、バランスを崩しかねません。
プロや上級者にとっての良いフィニッシュの共通点はバランスの良さです。そのためには腕をはじめとする上半身はリラックスした状態でなければなりません。そこで実践してもらいたいのが振り切った後に、胸の前にクラブを戻す動作です。クラブをスッと腰の位置に収めるところまでできれば完璧です。
良いフィニッシュが取れるとどんなメリットがあるのか。ひとつは遠心力が最大限に使えるようになり、効果的に飛距離を伸ばし、方向性もアップさせることができます。
また、体の軸が安定して、スウィング軌道が整いミート率がアップします。言い換えれば、振り切った後にクラブが胸の前に戻るかどうかで、体の軸が安定して、遠心力が使えたかどうかを確認する答え合わせができるわけです。
止めようとせずに動き続けるフィニッシュを目指してみてください。
腰の位置にクラブを収めてフィニッシュ完了
振り切った時にシャフトが首から背中あたりに当たる。その後にクラブを胸の正面に戻すまでがフィニッシュ。余裕を持ってここまで長い動作をフィニッシュと考えられると、結果的にバランスの良いスウィングができる
止まる意識が強すぎると、かえってバランスを崩す
よくフィニッシュからスウィングを逆算するとバランス良く振れると言うが、フィニッシュで止めることを意識しすぎると上半身に力みが生じて、逆にバランスを崩してしまうことも。上半身が力んでいるからヘッドも走らない
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月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より
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