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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.139「シャンクの9割は“左わき”が原因!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

シャンクが出るようになったら一人前。なんて言われても、まったく喜べないよね。球に当たったときの「ペチッ」というなんとも言えない感触。地味ながらも、人の心を粉々に砕くほどの破壊力がある。
シャンクはボールがクラブのネックに当たる現象である。それはゴルフをある程度やっていれば誰でもわかっている。ただ、原因はさまざまなので、自分で解明して直すことが難しい。

でも、ボクが見る限り、大半は左わきが開くことに原因があるように思う。では、なぜ左わきが開いてしまうのか!?

まず、考えられるのがアドレス姿勢。猫背になってない? 当たらないと無意識のうちにボールとの距離が近くなり、気づけば猫背に。その状態のままスウィングすると、上体が起き上がり、手元が浮く。その結果、左わきが開きシャンクする。だからまず、猫背になっている人は背筋を伸ばすこと。そうすれば、おのずとわきは締まる。やってみればわかるけど、背筋を伸ばして、わきを開けるって相当難しいからね。もし、それでも改善されなかったら、ボールとの距離をちょっと離してみる。これぐらいならラウンド中にパッとできるので、やってみてもいいだろう。

シャンクが出るのは左わきが開くから。その原因は、①猫背、②過度なインサイドへのテークバック、③間違ったハンドファーストにある。原因がわかれば修正はカンタンだ

あと、バックスウィングでインサイドに引きすぎているケースもある。インサイドに引きすぎると、そのままクラブが寝た状態で下りてくる。つまり左手甲が上を向き、左わきが開き、フェースが開いて当たる。このタイプのシャンクは、自分のなかでできる限りのカット打ちをすることで改善するだろう。そう、バンカーみたいに打つのだ。当然スライスにはなるが、その日は腹をくくって、それでしのぐ。
それから、プロのようにハンドファーストに打ちたい、って思っている人が多いけど、間違ったやり方をするとシャンクになりやすいので、こちらも要注意である。

ハンドファーストは、手元がクラブヘッドよりも先行してインパクトする状態。なんだけど、それを真似しようとして、体の幅から手だけを前に出すと……そりゃフェースが開いて右プッシュやシャンクになる。正しいハンドファーストは体の回転ありき。そうすれば、手が体の幅からはみ出すことはないので、シャンクの心配もない。

強い球を打ちたい、飛距離を出したい、という願望が強いほど手が前に出てしまう。その辺が、シャンクが出たら一人前と言われる所以かもしれないね。まったくの初心者は当てるだけで精一杯だから。何はともあれ、シャンクを発症したら、猫背、過度なインサイドへのテークバック、間違ったハンドファースト、これらを検証してみて。シャンクは一過性なことが多いから大丈夫、治る!


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2020年1月7・14日合併号より