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【読者記者】No.1874「ドライバーの引っかけが止まらない。タメが強すぎるとよく言われるんですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで引っかけが連発する」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/G Factory ゴルフアカデミー

読者記者No.1874 小瀬健司さん

●33歳 ●公務員 ●ゴルフ歴/4年 ●163cm・65kg ●ハンディキャップ/14 ●ベストスコア/82 ●平均スコア/88 ●ドライバー飛距離/260ヤード

先生/中島孝之

67年生まれ、神奈川県出身。PGAジュニアリーグ北関東ディビジョンのサブディレクターとして、ジュニア育成に力を注ぐ。茨城県プロゴルフ会副会長。「G Factory ゴルフアカデミー」代表

小瀬さんのお悩み
「ドライバーで引っかけが連発する」


引っかけが出だすと止まらなくなり、1ラウンドで3〜4回もOBになることがあります。それが怖くてどんどん振れなくなるんです。


ダウンスウィングでタメが強くなりすぎて、振り遅れやすい形になっている(3コマ目)。帳尻を合わすようにインパクト手前でヘッドを強く返すので、左へのミスが出やすい(4コマ目)

小瀬 ドライバーでいわゆる「チーピン」が止まらなくなります。

中島 トップで手元がゆるんで、切り返したときにしっかりクラブを引っ張り下ろせなくなっています。そうすると必要のないタメができてしまって、そのままだと振り遅れるから最後の瞬間にギュンとヘッドを返してしまうんです。

小瀬 それで左に……。

中島 まずはトップで左右の手を密着させたままにして、ゆるみをなくすこと。それと、ヘッドはなるべく低いところを動かすような意識を持ってください。始動でヘッドをヒョイと上げないのと、インパクト前になるべく真横から当てるイメージですね。それで、フェースの向きが急激に変わるのを防げますから、左に曲がることも少なくなると思います。

小瀬 手元がゆるまないと、クラブが収まるところにしっかり収まる感じがします。

<問題点>
トップで手元がゆるんでクラブが立ちすぎる

アドレスでくっついている左手親指と右手のひらがトップで離れ、ヘッドがやや垂れる。そこから下ろすとヘッドの遠心力で、タメが強くなりすぎる

記者「タメを作りすぎだとよく言われます」
プロ「手元を締めて上げるとタメすぎずに下ろせます」

トップで左手親指と右手のひらを密着させたままにすると、ヘッドが遠心力で垂れ下がらなくなるので、切り返したときに手首のタメを強くしないで下ろせる。ヘッドが振り遅れないので、急激に返す動作も起こらない

Drill 1
左右の手の間にティーを挟む

右手と左手が密着している部分にティーペグなどを挟んでスウィングする。ティーを落とさずに振れると、振り遅れが少なくなる

ヘッドを低く動かす意識を持つ。
ハーフウェイダウンの形が整ってきた!

ヘッドの少し後ろに棒などを差し出してもらい(写真上)、その下を通してテークバック。下ろすときも棒の下を通すようにイメージして振ると、ヘッド軌道がシャローになり、インパクトゾーンでのフェースターンがゆるやかになる

Drill 2
レイドオフの位置からスウィングする

極端なレイドオフ(シャフトが目標より左向き)のトップを作り、静止(写真左)。そこからスタートしてボールを打つと自然なフェースターンが身につく

Drill 3
2本のクラブを揃えたまま振る

左右の手にクラブを1本ずつ持ち、なるべくバラバラにならないように連続素振りすると、左右の腕の使い方のバランスがよくなる

<取材後記>
スクエアにヒットできた
普段は何とかフェース面を真っすぐに当てようと苦労していたのに、手元のゆるみを直したり、ヘッドを低く振るようにしたら、「勝手に」スクエアに当たる感じがしました。

月刊ゴルフダイジェスト2024年9月号より