3000本の桜が出迎える。美しくもスリリングな「笹平CC」(岐阜県)
名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、岐阜県の「笹平CC」をご紹介!
PHOTO/Hiroaki Yokoyama TEXT/Mika Kawano
距離は短くとも決してやさしくはない
岐阜県恵那市、中央自動車道の瑞浪インターを下りて16キロ。おしゃれなエントランスが出迎えてくれるのが91年開場の笹平カントリー倶楽部である。
四季折々表情を変える丘陵コースは春を迎え3000本の桜が咲き誇る。ことに11番パー4は標高819.8mの田代山を背景に咲き誇る満開の花(桜)に息をのむ。
アウトは山側、インは小里川ダム方面に伸び全体としてアップダウンはあるものの、ホール自体は比較的フラット。
フルバックからでも6000Y台と距離はないが侮るなかれ。要所に配されたバンカーや池、クリークが効いており狙いどころは決して広くない。オーソドックスに見えるが案外グリーンが難しく、思った以上に叩いてしまうことも。
グリーンを5つのバンカーが取り囲み右サイドに池が張り出す打ち下ろしの5番パー3。バンカーと池が二重に取り囲む、まるでアイランドグリーンを狙うかのような15番パー3など、美しくもスリリングなホールが印象的だ。
天候や状況にもよるが、国内のコースにしては珍しく乗用カートをフェアウェイまで乗り入れることができるのも魅力。
春風の候、うららかな陽射しに包まれ桜を愛でながらのゴルフは格別だ。
笹平CC
18H・6805Y・P72
週刊ゴルフダイジェスト2021年4月13日号より