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【マイギアを語ろう】「100点のクラブじゃなくていい」契約フリー・岩田寛の14本

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、契約フリーならではのこだわりが詰まった岩田寛の14本をご紹介!

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara

岩田寛 1981年生まれの43歳、宮城県出身。今季ツアー選手権で優勝し通算6勝目。そのうち4勝は40歳を過ぎてから挙げている

「現段階でベストな14本です」

ドライバーを替えたのはツアー選手権で優勝する一カ月前。「前のドライバーは左のミスが出るのが気になって、パラダイム Ai スモーク◆◆◆を試したところ、初速は少し落ちましたが左のミスが減ったので替えました」

初速が落ちることは気にならないのだろうか?

「僕は弾きが良くて飛びすぎるクラブはコントロールできない気がするので好きじゃないんです。それにドライバーは常に進化していて最新を使いたいから、自分の中で100点のクラブじゃなくて70点くらいのクラブでいいと思っています。100点のクラブは替えが利かなくなるから、あえて使わないようにしてるんです」

ドライバー
キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク◆◆◆」

「替えてから左のミスが減ってツアー選手権で勝てました」という優勝の立役者。弾きすぎないところも操作しやすく気に入っている

フェアウェイウッド
テーラーメイド「Qi10」(3W)
キャロウェイ「パラダイム◆◆◆」(5W)

統一性よりも単体の結果重視で選んだ
見た目や打感を揃えるために同一メーカーを使う人が多いが、岩田はあくまで結果重視。「スピン量や方向性がいいものを選びました」

パター
オデッセイ「ホワイトホット 2ボール ブレード」

20年来の相棒は替えられない

20代の頃から約20年使っているエースパター。「テークバックが上げやすいところが好き」でグリップエンドに穴が開いても使い続ける

「PWだけヨネックス」な理由とは?

3Wと5Wが違うメーカーというのも珍しいが、ウェッジ2本がボーケイでPWだけヨネックスというのがまた異彩を放っている。

「PWはメッキのものではなく、どうしても“ノーメッキ”がよくて」

ヨネックスのPWも、元々はメッキだったのを特別にノーメッキにしてもらったという。そこまでノーメッキにこだわるのは、洋芝で打ったときのインパクトに差があるからだ。

「かなり前なのですが、溝規制後のベント芝の試合で、メッキのPWだと“ポッコン”(球が滑ってしまう現象)しか出なかったんです。それでノーメッキを使ってみたら“ポッコン”しなくなって、それ以来ノーメッキにしています」

PW
ヨネックス「EZONE MB301」

EZONE MBアイアンにはPWでノーメッキのものはなかったが、岩田のリクエストに応えて特別にノーメッキ仕様を用意してくれた

少しグースネックが打ちやすい

ウェッジは出っ刃もグースネックすぎるのも好みではなく、少しだけグースのものが好き

岩田寛の14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2024年9月号より