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【読者記者】No.1869「フェアウェイウッドで球が上がらず、ゴロになることが多いんです」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「フェアウェイウッドで球が上がらない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Tsuburaoka Norio TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ

読者記者No.1869 齋藤かおりさん

●会社員 ●ゴルフ歴/3年 ●ベストスコア/98 ●アベレージスコア/110 ●ドライバー飛距離/150ヤード

先生/橋爪力

71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う

齋藤さんのお悩み
「フェアウェイウッドで球を上げられない」


フェアウェイウッドで「ゴロ」が出ることが多いです。頑張って球を上げようとすると今度は右に飛んでしまうんです。


ダウンスウィングに入ってからタメが深くならず、手元とヘッドの運動量にあまり差がない。これだと長い番手を打つのに必要なヘッドスピードが稼ぎづらい

齋藤 球が上がらなくて……。

橋爪 手元とヘッドがずっと一緒に動いている感じがします。それだとヘッドは速く動きません。手元側に支点を作って、振り子みたいにヘッド側だけを大きく動かすイメージで振ってみてください。

齋藤 あ、バシッと当たります。

橋爪 それでもっと左に踏み込めると、さらに強く打てます。ダウンスウィングに入ったら、すぐ右かかとを上げるように意識すると左に踏み込みやすくなります。

<問題点>
手元とヘッドの運動量が同じ

切り返し直後は手元が大きく動くが、途中からヘッドの運動量がそれを逆転するのが普通。ずっと手元が動き続けると、ヘッドは走らない

記者「ほうきで掃くように振っています」
プロ「支点を作って振り子で振るほうがいいです」

上級者のスウィングを分析すると、ダウンスウィング中盤から手元の動きが遅くなることがわかっている。ただ、それを意識して行うのは難しいので、ダウンスウィングの後半部分では、手元を支点とした振り子をイメージするとヘッドが走りやすい

記者「左に踏み込むコツはありますか?」
プロ「右かかとを少し早めに上げるといいんです」

切り返しで左足への踏み込みを意識しすぎると、過度な沈み込みや目標方向へのスウェイにつながりやすい。リラックスして、切り返した後に少しだけ早く右足かかとを上げるようにすると、自然な形で左に踏み込める

Point 1
左に踏み込んでも頭は残したまま

左に踏み込む際、体全体が左に動いてしまうと、入射角がきつくなりすぎて球が上がらない。インパクトまでは重心を右サイドに保つ

Point 2
フォローは低く出していく

フォローですぐヘッドが上がると、軽い当たりになる。ヘッドを低く出すと、最下点がボールの先になり、強くボールを押せる

Point 3
当たりやすいアドレスを作る

コースでは、「当たりやすい」構えにすることで、当てることに対するプレッシャーが減り、スムーズなスウィングができる確率を上げることができる

<取材後記>
ヘッドが走る感覚がわかった
今まで、ヘッドを振る意識があまりなくて、ヘッドが「走る」というのもよくわかっていなかったです。支点を作って振ると、ちゃんとヘッドが走る感じがして、球が上がりました。

月刊ゴルフダイジェスト2024年7月号より

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