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飛ばしがすべてじゃない! マスターズ連覇を狙うD・Jが行きついた新境地

いよいよ来週はマスターズ。ダスティン・ジョンソン(D・J)の連覇なるか、あるいは昨秋34位に終わったブライソン・デシャンボーのリベンジなるか……興味は尽きない。

そんななか、間違いないのは昨年9月のデシャンボーの全米オープン優勝がプロたち、特に飛ばし屋と言われるトップ選手に大きな衝撃を与えているということだ。

D・J同様にロングヒッターとして知られるローリー・マキロイは、先のプレーヤーズ選手権で予選落ちした際、

「去年の10月頃、スウィングスピードを上げるトレーニングを始め、それにハマってしまったんだ。結果的に飛距離は伸びたが、でもそれは自分のスウィング全体にとってあまり良いことではなかった。だから今元に戻そうと思って頑張っているところなんだけれど、それがフラストレーションになっている」と語った。

一方のD・Jも「昨年の10月はちょっとした混乱に陥っていた。飛ばそうと思えば飛ばすこともできる。今使っているものよりさらに飛距離の出るドライバーを持っているんだけれど、やはり強いスウィングをすればするほど、大きなミスが出やすくなる。それではうまくいかないとわかったんだ」と、早々と“飛距離競争”からは下りると宣言。

さらに今は、「自分がベストの状態で誰かを打ち負かせないのなら、なにかを変えることが必要になるのだろうけど、今は自分がベストの状態。誰と戦っても負ける気がしないんだ」と話す。

自信満々のD・Jと、アーノルド・パーマー招待のパー5でショートカットを成功させ優勝につなげたデシャンボー。春のオーガスタをどう攻略するかが注目だ。

飛ばしにいかなくても、平均飛距離は313Y!(写真は2021年プレーヤーズ選手権)

週刊ゴルフダイジェスト2021年4月13日号より