Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【読者記者】No.1860「アイアンで強く打とうとするほどボールが右に出ることが多いです」

【読者記者】No.1860「アイアンで強く打とうとするほどボールが右に出ることが多いです」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンで球がつかまらず右に出てしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/洗足ゴルフスタジオ

読者記者No.1860 小田切重篤さん

●52歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/27年 ●ベストスコア/86 ●アベレージスコア/95 ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/荒木崇史

83年生まれ、埼玉県出身。高校卒業後5年間、研修生として過ごす。その後、理学療法士となり病院などに勤務するも、ゴルフ熱が再燃し、インストラクターの道へ。現在、「洗足ゴルフスタジオ」インストラクター

小田切さんのお悩み
「アイアンで球が右に出てしまう」


アイアンで強く打とうとするほどボールが右に出ることが多いです。右に出たときの球は弱いスライス系。どうしたら強くつかまえて打てますか?


ダウンスウィング途中でフェースの向きがオープンになっている。この時点では、すでにフェースを閉じた状態でシャフトをしならせたいところ

小田切 一生懸命振ったときほど、右に出やすいんです。

荒木 グリップエンドをずっと引っ張りすぎている感じがします。アイアンはヘッドが重いので、ダウンスウィングの途中でクラブが寝た(水平方向に傾いた)ときに、それでも引っ張り続けるとフェースがどんどん開く(シャフトが寝る)方向に動いてしまうんです。

小田切 それで右に出るのか。

荒木 上げるときに右手首を甲側に折って、切り返しを過ぎたら、割と早い段階でシャフトをギュンとしならせるイメージで下ろしてみてください。そうすると、その先は何もしなくてもヘッドがインパクト位置まで下りてきます。

小田切 あ、こんなに早くリリースする感じでいいんですね。

荒木 しかも、フェースとスクエアな方向にシャフトがしなっているので、インパクトも勝手にスクエアになるんです

<問題点>
グリップエンドをずっと引き続ける

切り返し後にグリップエンドを「引き続ける」のは間違いではないが、トップでフェースが開いていた場合は、引くことでそれが増幅されてしまう

記者「左手で引く動きを重視しています」
コーチ「まず右手首の角度を意識してください」

右手首を甲側に真っすぐ折ると(ヒンジング)、フェースの面と直角にクラブを上げていける(写真)。スタート直後にこの状態を作ってから上げると、トップでもフェースが開きにくくなり、スクエアにヒットしやすくなる

右手首を早めに「ヒンジ」させる
手元をねじる
手元を引きずる

始動で手元をねじるとフェースは大きく開く(写真中)。また、手元を飛球線後方に引くと、この時点では開かないが、切り返しで開きやすくなる(写真右)

ダウンスウィングでクラブをしならせる
スクエアで強いインパクトになってきた!

切り返し後に、ヘッドを強く下向きに振り出すイメージでシャフトをしならせながら下ろす。軟らかい素材の練習器具などを使うと、タイミングがよりわかりやすい。しなりで振り出された先端部は、勝手にインパクト方向に向かって加速していく

Point
しならせた後はヘッドの走りに任せる

シャフトをしならせて下ろす感覚がつかめると、インパクトは自然にハンドファーストになり、強い球になりやすい

Drill
手首の動きだけでボールを打つ

右手首の「ヒンジ」に対して、折った手首を戻す動きが「リリース」。右手首を甲側に折りながら、小さいテークバックで打つと、この関係性がわかる

<取材後記>
すぐにつかまってビックリしました
最初に右手首の角度を決めると、テークバックを上げやすいし、ダウンスウィングで押しやすい感じがしました。手首の形を変えただけですぐつかまったので、驚きました

月刊ゴルフダイジェスト2024年5月号より

ゴルフのお悩みを有名コーチが解決!
「読者記者」応募はこちら

こちらもチェック!