【芯を喰うアイアン】ライ角どおりにインパクト①。これがアイアン上達の決め手だった!
「ライ角は、ロフトよりすごく大事な角度です」と語るのは2018年の賞金王・今平周吾プロ。飛距離も方向性もいい、 プロのような芯を喰うインパクトを手にいれるためには、クラブのライ角通りに打つことが欠かせない。今回はプロのショットマーカー調査を見ながら、ライ角通りに打つためのポイントを紹介します!
ちまたで話題のペットボトルチャレンジ。ライ角通りのインパクトを目指して月刊ゴルフダイジェストでも挑戦してみました。打って、打って、打つこと5時間。岩崎桂介プロの奮闘はページ下部の動画または「ゴルフダイジェストTV」でご覧いただけます。
ペットボトルチャレンジの動画はこちら
皆さんアイアンのロフトは気にするけれど、ライ角って気にしたことありますか? ショットマーカーでプロとアマのソールの当たり具合を調べたら、ライ角通りに当てられないアマチュアがほとんど。写真のようにピタッとソールがつくようになるコツをじっくりお教えします!
ソールの打痕から分かった! プロは「芯で打って、ソールの真ん中に線」
アイアン用のショットマーカーを使ってプロに打ってもらったら、フェース面の打痕は多少位置が違っても、プロはみんなソールの打痕がセンターを中心に線になっていることが分かった。
この結果について市原弘大プロに話を聞くと、
市原 まずフェース面の打痕ですが、ドローのボクはやや先ですよね。真っすぐ狙うプロは芯付近に打点が来ています。ただ、打点は打ちたい球によって変わりますが、ソール痕はほぼ共通してセンターから左右にまっすぐの線が伸びているはずです。これはインパクトライ角が地面とぴったり重なっているからです。
市原 アマチュアの方の多くは下の写真のように、ソール痕が線にならずにトウ側に点になっていることが多いです。これはトウダウンでインパクトしている証拠で、これではたとえ打点がフェースの芯でも飛距離も方向性も悪くなってしまいます。
【多くのアマチュアに見られるトウダウンした打痕】
今平周吾プロも、アイアン成功のいちばんの決め手は「ライ角」
ライ角通りにインパクトできないと、ボールの打点位置はまちまちになってしまう。特にソールのトウヒットの場合は開いて当たりやすいので打ち出しは高いがスピン量は少ない低い弾道になりやすい。
調査に協力してくれた今平プロも、「ボクもライ角のチェックに余念がありません。ライ角が合っていないと、抜けが格段に悪くなり思ったところに打てません。アイアンが調子悪いなって思ったらロフト角よりライ角を見直します」と言う。
なぜライ角通りに打つことが大切なのか。クラブを手にしてやってみれば分かるが、トウ側を下げるとフェースは勝手に右を向くし、トウ側を上げればフェースは左を向く。
この状態では当然フェースの芯に当たりにくく、トウが下がっていればインパクト時にトウ側が先に地面に当たることでフェースは大きく開きスライスになり、飛距離も落ちてしまうのだ。また、アップライトだとヒールに当たりやすく、インパクトの衝撃でフェースが閉じてヒッカケが出やすくなってしまう。
ライ角通りに打てないと飛距離もロスしてしまう
飛ばないと感じているアマチュアの多くが、ライ角通りに当たっていない。フェース面が傾いてインパクトするので芯に当たらず飛距離のロスを起こしているのだ。
ライ角通りでないと抜けも悪くなる
ライ角通りにインパクトできるとソールと地面はぴったりとくっつく。そうなるとクラブのバウンスが正常に機能し、シュッと地面をソールがすべることで抜けがよくなる。
次回は今平周吾プロが教える、トウダウンの大敵「アーリーリリース」を防ぐレッスンです!
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