【読者記者】No.1854「ドライバーだけボールが右に出てしまう。しっかりつかまえるには?」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーでボールが右に逃げてしまう」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター
読者記者No.1854 望月孝一さん
●71歳 ●173cm・53kg ●ゴルフ歴/40年 ●ハンディキャップ/24 ●ベストスコア/83 ●アベレージスコア/98 ●ドライバー飛距離/200ヤード
先生/上野雄太
84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属
望月さんのお悩み
「ドライバーでボールが右に飛ぶ」
ドライバーだけ、どうしてもボールをつかまえ切れずに右に逃がしてしまうことが多いです。どうしたらしっかりつかまえられますか?
インパクトの手前で体はしっかり回って(戻って)いるが、それに腕がやや追い付いていない(3コマ目)。そのため、フェースが開いて当たっている
望月 どうしてもドライバーでボールが右に出てしまって……。
上野 テークバックで左腕をしっかり伸ばそうという意識があると思いますが、それが振り遅れの原因になっています。左腕を伸ばそうとすると、テークバックで左腕と左胸がぴったりくっつきますよね? 一度そうなると、ダウンスウィングでなかなか離れなくなって、体だけが回って腕が下りてこないんです。
望月 なるほど。
上野 そもそも右腕はトップでたたんで、ダウンスウィングで伸ばすじゃないですか。左腕もそれと同じ感じで使っていいんです。もっと両腕を楽にして、ひじの曲げ伸ばしを使って振ってみてください。切り返しでは、左腕と左胸のくっついている部分を、右手を使って「はがす」イメージにすると、うまく腕を使って振れるようになると思います
<問題点>
左ひじを伸ばしたままだと振り遅れやすい
テークバックで左腕を伸ばそうとすると、どうしても左胸に左腕を押し付けてしまい、そのまま下ろすと振り遅れてしまう
記者「左腕は伸ばさないとダメですよね?」
プロ「曲げたほうが楽に腕が使えます」
左腕を伸ばしたまま深いトップの位置まで手を上げようとすると、手が体の正面から外れやすい(背中側にずれる)。テークバックの途中から両ひじを曲げるイメージで上げると、胸の回転量に対して、手が無理なく付いていける
トップから右ひじを積極的に伸ばす。
フェースが閉じる仕組みがわかった!
右手1本でインパクトバッグなどを叩く。フェースをスクエアにして叩くためには、ダウンスウィングの割と早い段階で右ひじを伸ばさなければいけないことがわかる。右ひじを絞ると、フェースは開いて当たりやすい
Point
切り返しで左腕を左胸からはがしていく
トップでは左上腕と左胸が密着した状態になっているが、切り返しのときにそれを「はがす」イメージで下ろしていくと、腕が振り遅れにくくなる
Drill
ひざ立ちでボールを打つ
腕振りだけでフェースをスクエアに戻す感覚を養うには、ひざ立ちドリルが有効。練習用の短いクラブを使うことで、安全に練習ができる
<取材後記>
腕を「はがす」のが新鮮だった
左わきはしっかり締めて下ろすものだと思っていましたが、腕を胸から「はがす」感覚で振るのがすごく新鮮でした。確かに、腕をはがすとフェースはスクエアに戻りやすいです。
月刊ゴルフダイジェスト2024年4月号より