【通勤GD】芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」Vol.41 勝利は狙って勝ち取るものだ。 ゴルフダイジェストWEB
最終ホールで追いつき、プレーオフに持ち込んでの優勝。流れを逃さず一瞬のチャンスをつかむ勝負強さこそツアープロには大切な要素だ。「流れをつかむ」とはどういったことか、芹澤信雄プロに聞いた。今週の通勤GDは芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」の第41回目。
【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
芹澤信雄プロ
1959年生まれ。ジャンボ尾崎に「世界一パーパットが上手い」と評されたパットの名手。1987~2000年にツアー5勝。その後シニア1勝。飛距離優先時代をショットの質で生き抜く。チーム芹澤ゴルフアカデミー主宰。
流れをつかむには我慢が大事。我慢しているとチャンスがくる
ゴルフというのは流れがすごく大事。相手のミスは計算も期待もできませんが、万一それが起こったときに見逃さない準備をしておけば、そこで一気に流れを引き寄せられる。
ゴルフはよく「トップで逃げるよりも追う側が有利」なんて言われるのも、そのせいですね。ちなみに、ジャンボ尾崎さんくらいの人になると、自分がトップにいても、2位以下の選手に対して「逃げる」のではなく、「追う」メンタルでいられるんだと思います。
トップにいても「逃げなきゃ」と焦らずに、我慢していればチャンスがあることを知っているんです。そして相手のミスを見逃さずに流れをつかんで仕留める。
身の丈に合ったゴルフをすること
タイガー・ウッズが最終日を首位でスタートしたときに、圧倒的に強いのも、同じでしょう。アマチュアの方は、プロのように勝った負けたでプレーすることは少ないでしょうが、スコアアップを目指すうえでも、流れをつかむのは大事なことです。
ショットがいまいちでもベストスコアが出たりするのは無理をせずに身の丈に合ったゴルフをした方がいい流れになりやすいですから。
そして自分のプレーで流れをつかむには、リズムがとても大事だということを覚えておいてください。
【通勤GD・今日のポイント】無理しないで本番で結果を出す。その秘訣
【ポイント①】 朝の練習でその日のクセをチェックする
朝の練習場で今日はどんな球が出るかをチェック。その球筋に無理に逆らわず、スライスするなら1日スライスで通すのが得策。
【ポイント②】 テンポよく歩いていいリズムを作る
歩くリズムはスウィングのリズムで作る。できればあまりカートに乗らず、大股でテンポよく歩いてプレーするとスウィングのリズムも安定しやすく、突然の変調が起こりにくい。
【ポイント③】 やさしいクラブは積極活用。プレー中のストレスを減らす
使用クラブも見栄をはらず、無理せず楽に打てるクラブを選びたい。ユーティリティやチッパーなどを頼るのもリズムをよくするうえで効果的。
月刊GDより