ミケルソン、27年半守り続けてきた世界ランクトップ100からついに陥落
3月8日付の世界ランキングでフィル・ミケルソンが1425週間守ってきたトップ100から陥落、101位となった。
50歳のミケルソンが世界ランク100位以内にランクインしたのはデビュー翌年の93年。同年8月のジ・インターナショナルで優勝した直後から27年半キープしてきたその座を明け渡すことに。
一昨年のAT&Tペブルビーチプロアマで優勝してからはトップ10入りが2回のみ。今季は出場8試合で予選落ち4回。最高位はセーフウェイオープンの44位タイと低迷が続いている。
かつて「飛ばせるうちは出ない」と宣言していた米シニアツアーでは、すでに2勝を挙げたが、3試合連続優勝を狙ったコロガードクラシックでは20位に終わっている。
長年第一線で活躍してきたミケルソンにとって世界ランクは決して良い思い出ではない。メジャー5勝、ツアー44勝ながらタイガーに阻まれこれまで一度も1位になったことがない。2位に甘んじること270週。生涯のライバル、タイガー・ウッズを抜くことがないまま時は流れた。
メジャーの出場権が与えられるトップ50の座から落ちたのは19年の11月。トップ50初登場が93年の11月だから、ちょうど26年でその座を明け渡した。そこからは加速度がかかり1年半でトップ100圏外に。
過去3勝と相性の良いマスターズには歴代チャンピオンの資格で出場できるが、華のあるプレーヤーだけにこのままフェードアウトすることはないと思いたいが……。
ちなみに、3月第2週のランキングではアーノルド・パーマー招待に優勝したブライソン・デシャンボーが前週の11位から6位に浮上。その“あおり”でローリー・マキロイがトップ10から弾き出され11位に。「なにかが必要。日替わりで良かったり悪かったり。勢いをつけなければ」。マキロイが10位に入れない。それがPGAツアーという舞台だ。
週刊ゴルフダイジェスト2021年3月30日号より