「コリンは地面反力の使い方が上手い!」ツアールーキー鈴木晃祐がプロ目線で“ZOZO”をリポート
10月に習志野CCで行われた日本開催のPGAツアーZOZOチャンピオンシップ。今回、月刊GD特別リポーターとして、ツアールーキーの鈴木晃祐が、プロならではの視点で大会をリポート!
PHOTO/Hiroaki Arihara、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos
鈴木晃祐
2000年7月30日生まれ。東北福祉大学卒。プロ1年目の今年、関西オープンとKBCオーガスタで3位タイに入るなど活躍。初優勝間近の期待の若手の一人。
まずは本大会を制したコリン・モリカワの凄さを、現役ツアープロ目線で語ってもらった。
「地面反力をかなり使っているところが印象的でした。この蹴る力が飛距離と高い安定感につながっているんだと思います。逆に僕は、あまり地面反力を使えないタイプ。体の回転で飛ばすので、調子が悪くなると体が動かなくなり、手で動きの悪さをカバーして手打ちになりやすいんです。なので、足の力をもっと使えるようになれば、手ではなく足を使って回転力をカバーできるようになり、飛距離アップにもつながるはずです。今回のZOZO取材、かなり勉強になりました。来年はここで戦えるように頑張ります!」
コリンは瞬発力が高い
「地面反力がしっかりと使えているから腰の回転も素早くできるんですね。とくに右足がしっかり蹴れているので、瞬発力の高いスウィングに感じました。細身な印象でしたが下半身の力強さはかなりありますね」
ダウンブローに入れる選手が多い
「日本と芝質が違ってPGAツアーは球が沈みやすいので、上からクリーンに当てることが大事なんだと思います」。ターフの取れ方も、鈴木(写真右)と比べると、PGA選手はかなり厚い
(左からアダム・スコット、キーガン・ブラッドリー、鈴木晃祐)
パット練習で器具を使っている人が多い
「日本でも練習器具を使っている人はいますが、PGAの選手のほうが多いですね。あと、朝のグリーンでの和気あいあいとした雰囲気も日本とは違うように感じられました」
コリン・モリカワの1Wスウィング
インパクトにかけて左に蹴り出す力が強い
「インパクトにかけて右足の左方向に蹴り出す力が強く、これが飛距離を出せる秘訣だと思いました。逆に左足は体を支えるような使い方で、安定感がありますね」
鈴木晃祐の1Wスウィング
軸を意識して体の回転で飛ばす
「僕は地面反力をあまり使わずその場で回転して飛ばすタイプ。軸をブラさずに回る意識で回転力を上げています。僕ももっと足を積極的に使っていきたいですね」
月刊ゴルフダイジェスト2024年1月号より