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【名物ホールでいつかバーディ】Vol.30 2打目以降は池との戦い。栃木県「ジュンクラシックCC」18番パー5

かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、栃木県にあるジュンクラシックCCの18番ホール。

【名物ホールFile 30】

ジュンクラシックCC
18番ホール Par5 
485Y(椿ルート)521Y(山吹ルート)

雰囲気が最高で
常にワクワクできるコース

1975年の開場時から、洋と和がコラボした様式がそれまでのコースでは見られなかったことと、コース設計がカナダ人プロのジョージ・ヌードソンだったことで話題になった。開場時のバンカー数はわずか18。77〜99年まで男子ツアーのジーン・サラゼン・ジュンクラシックが行われ(90〜94、97、98年はロぺ倶楽部で開催)、サラゼンの勧告によりコース改修が行われた結果、バンカー数は130ほどまでに増えた。

姉妹コースのロペ倶楽部同様、楽しくなるような雰囲気が好きで、居心地もすこぶるいい。

最終18番ホールは、豪快な打ち下ろしで、使用するティーにより距離が変化する。ホールを直線で攻めることができる山吹ルートからは521ヤードで、右からの椿ルートは485ヤード。落下地点のフェアウェイはかなり広く、多少曲げても問題はないが、右の池が絡んでくる2打目以降はスライスが気になってくる。

得意な番手だと勝手に思い込んでいる5番ウッドでショットしたが、トップ気味で芝の上を跳ねるように転がりフェアウェイ左のバンカー。右の池には入らなかったものの距離を残してしまった。グリーン手前には池があり、ピンまでほぼ155ヤード。7番アイアンでとりあえず乗せるか、ミスったら池に入るから6番か、いや池の手前にレイアップだ、と自分の技量では紙一重で悩んでしまう距離だ。結果はかろうじて池を越えてパットができる位置に。もちろん3パットという結果だったのだが……。

プレー以外にも楽しみがたくさん

小さいが居心地のいいクラブハウスにはジーン・サラゼンのグッズが展示されている

ジュンクラシックカントリークラブ

栃木県那須郡那珂川町片平914
18H・6855Y・P73(椿ルート)/18H・6843Y・P73(山吹ルート)
コース設計:宮崎勤、佐々木忠/監修:ジーン・サラゼン


文/吉川丈雄

特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動


月刊ゴルフダイジェスト2023年10月号より