【マイギアを語ろう】”替えない男”がカーボンクラウンの新作にトライ! 今平周吾の14本
自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今季開幕戦では初日から好調をキープし、ツアー8勝目を逆転で飾った今平周吾。とにかくクラブは見た目が大事という彼のこだわりのセッティングとは?
TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroyuki Okazawa
カーボンクラウンの新作にトライ
気に入ったクラブはとことん使い続けることで知られている今平周吾。だが、新ドライバーにスイッチし、今季の開幕戦で優勝した。
「長年愛用していた『RMX 116』と同様にヘッドサイズは小ぶり。風に強いロースピン系ですが、打感も軟らかくフェースに乗っている時間が長くて球筋をコントロールしやすい」(今平)
こう語っていたが、現在はさらなる高みを目指し、既存のフルチタンからカーボンクラウンの新作モデルにトライしている。
「ヘッドサイズが違う2種類を試していて、大きめの“M”は全体的にまとまってくれそう。でも、小ぶりな“R”のほうが振り抜きやすい感じ。左に振り抜いていっても、左に抜けていかずにつかまったフェードが打てるし、高い球でロースピンだから飛距離も伸びています」(今平)
ドライバー
ヤマハ「RMX VD」
イメージ通りの球が出る
カーボンクラウンの新作モデル。スライドウェイトがトウ寄りに見えるが、これがセンターポジションとのこと。「打球の飛んでいく範囲が狭まった」(今平)
ユーティリティ
タイトリスト「910H」
スペアも手に入れている2011年発売モデル
10年以上前から愛用中。「飛距離は230ヤード前後。大きさがあって安心感がある。強い球も打てるし、スピンをかけてグリーンに止められるのも好き」(今平)
ウェッジ
タイトリスト「SM9(52度)」「SM8(60度)」
開いて打てるローバウンスが好き
「60度と52度のセッティングは昔から。フェースの乗り感を大事にしている。特に60度は開いて打つことが多いのでローバウンスに」(今平)
トウ側を低くして
スクエア感を強くした
ヤマハのツアーモデルアイアンといえば、トウが高いストレートネックの、つかまりすぎないイメージを強調した“逃げ顔”が特徴。
「それだとスコアラインが開き気味に見えていた。そこでストレートに見えるよう、トウ側を下げて作ってもらいました」(今平)
スクエアに構えやすくなり、シンプルに球筋をイメージできるようになった。ネック周りも改良し、少しグースをつけたことで、ドローも安心して打てるようになったという。
「前作に比べてロフトも1度立っているからか、そのぶん飛んでいると思います。軽く振っても飛距離がちゃんと出てくれます」(今平)
アイアン
ヤマハ「RMX VD」
今回のヤマハの新作アイアンは今平周吾が要望を出して完成したもの。とくに見た目の部分には大きなこだわりが詰まっている
トップラインが開いて見えない
「スコアラインとトップラインの差を少なくしてもらった。スクエアに構えやすい形状になった」(今平)
ロングアイアンはポケキャビもテスト
4Iは2種類をテスト中。「これからロングアイアンはやさしいモデルも試していきたい。ポケキャビは弾くような打感がある」(今平)
今平周吾の14本セッティング
月刊ゴルフダイジェスト2023年10月号より