早い! 安い! スコアもアップ? 酷暑の夏に「アーリーバード」がオススメなこれだけの理由【明日使えるゴルフ用語】
普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。
アーリーバード【early bird】
連日の猛暑日で、危険な暑さが続く今年の夏。タフなゴルファーでも、今年はラウンドを控えめにしているという人も少なくないだろう。
それでもラウンドしたいというゴルファーにとっての強い味方が「アーリーバード(early bird)」。
英語で「早起きの人」「朝型の人」という意味があり、“The early bird catches the worm”(早起きの鳥は虫を捕らえる=早起きは三文の徳)ということわざにも用いられるが、ゴルフでは「早朝スルー」と呼ばれる早い時間帯のスタート枠を指す。
アーリーバードのスタート時間は午前5時前後で、まだ陽が昇る前の薄暗い時間帯にスタートしていく。ハーフでの休憩を挟まないスループレーの場合がほとんどで、本格的に暑くなり始める昼前にホールアウトができてしまう。
最近は朝でも30度近い気温があるが、それでも日差しが強い日中のラウンドに比べればはるかに快適。進行もスムーズなので、トップスタートで2サムや3サムなら、8時頃にホールアウトできてしまうことも。
暑さで体力を奪われる心配がないだけでなく、時間を有効活用できるという側面も。コース内での“渋滞”も少ないし、行き帰りの渋滞も回避できるので、移動時間も短縮できる。プレーフィも、通常のラウンドに比べればお得に設定されているケースが多い。こうしたメリットから、夏はアーリーバードでしかプレーしないという人もいるほど。
デメリットもないわけではないが…
ただし、アーリーバードにはデメリットもある。5時前後のスタートとなると、1時間でコースまで行けるとしても、朝3時過ぎには家を出なければならない。早起きが苦手な人にはかなりツラく、運転する人は前日の飲酒も控えなければならない時間帯だ。
また、たいていはクラブハウスがまだ営業していないため、ロッカールームやレストランは使えない。シューズはクルマで履き替え、キャディバッグを自分で運び、受付はフロントではなく仮設の受付場所で手続きする形になる。
プレー後は風呂を使えない場合が多いが、シャワーだけは使用できるケースも。この点は事前に確認しておこう。
いくつかのデメリットはあるものの、総合的に考えると、夏ゴルフではメリットが大きいアーリーバード。早起きは三文の徳だけでなく、3打の得になる可能性も!? まだ体験したことのない人は、ぜひ一度トライしてみよう。