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【ゴルフジム】「15ヤード以内のアプローチが苦手で、ザックリやトップばかり出ます…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「短い距離のアプローチが苦手」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/横田英治ゴルフサロン CLUB HOUSE

谷古宇智紀

教える人/谷古宇智紀

やこうとものり。72年生まれ、埼玉県出身。レッスンでは対話を重視し、ゴルフが「楽しく」なるように、ゴルフへの向き合い方から体のケアまでサポートする。「CLUB HOUSE」チーフインストラクター

<今週のお悩み>
「15ヤードくらいのアプローチでザックリやトップばかり出ます」

●関 隆弘さん(53歳/ゴルフ歴17年/ベストスコア87/平均スコア92/身長178cm)
スタンス幅が広く、100ヤードくらいは打てそうなアドレス(1コマ目)。そのせいで、テークバックで上体が右に揺れやすくなっている。ごく短い距離を打つのであれば、もっと小さくセットアップするほうがスウィングの精度は上がる

 15ヤード以内のアプローチが苦手すぎて、ラウンドだと大体パターを使っちゃいます。

谷古宇 15ヤードくらいのアプローチにしては、ちょっとアドレスが大きすぎます。まず、両足はぴったり閉じて、ひざを曲げて重心を下げます。ボールは両足の真ん中に置いて、できるだけボールに近づいて構えてみてください。

 この構えだと小さくしか振れませんね。

谷古宇 そもそも小さいスウィングをする距離では、小さくしか振れない構えにすると、ぶれが少なくなるんです。大きく構えてしまうと、テークバックやフォローで上体が揺れやすいので、ダフったりトップしたりしやすくなります。

 確かに今までは、テークバックで右にずれる感覚がありました。

短い距離なのに軸がぶれています

アプローチでスタンス幅を広くすると、どうしてもテークバックで右足に乗ってしまい、軸が右にずれやすい。通常のスウィングだと、そこから重心を左に移す時間があるが、アプローチだと右重心のままインパクトを迎えやすく、ダフりやすい

谷古宇 アドレスでの体重配分は左右5:5ですが、テークバックをスタートしたら、体重を左足に乗せていきます。トップで大体、左7:右3になるイメージで、切り返し以降はもっと左足に乗っていくつもりで打ってみてください。

 始動でいきなり左に乗るというのはやったことがないですが……あ、これだと軸(上体)が右にずれないんですね。

谷古宇 そうやって軸を安定させると、ヘッドがいつも同じところに戻ってくるので、ダフリやトップの心配がなくなります。

 ちゃんと当たる安心感があるので、距離感だけを意識して打てます。

これで解決!
「小さくしか振れない構えを作って
 左足体重で打とう」

短い距離のアプローチは、スタンスを狭め、グリップを短く持って、ボールに近づいて立つことが重要。構えを小さくすることで、ゆるまずに小さく振ることができる

Point 1
ひざを曲げて重心を下げる

ひざが棒立ちだと、重心が高くなり小さいスウィングでも揺れやすくなる。ひざを曲げて重心を下げることで、軸を揺らさずにスウィングしやすくなる

Point 2
テークバックで左足に乗る

トップで左7:右3の体重配分になるように、始動後すぐに左足に体重をかけていく。切り返し以降は、さらに左足に乗っていき、最後は左10:右0になるのが理想

Drill
右足を1歩引いて打つ

右足を1歩引き、つま先立ちにして、体重のほとんどが左足にかかる状態を作って打つ。左足重心で打つことで、軸が横ずれせず、ヘッドが毎回同じところに戻る感覚がわかる

週刊ゴルフダイジェスト2023年8月15日号より

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