【ギア選びのウソホント】Vol.134 UTだけなぜかトップが出る……それ「シャフト重量」が原因かも?
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
先週に引き続きシャフト重量の話を少し。以前もお話ししたと思いますが、シャフト重量は1本のクラブだけで考えてはいけません。というのも、ゴルフは14本使って競技するスポーツで、ドライバーからサンドウェッジまで振り感を合わせることでスウィングが安定するからです。なお、長いクラブは軽く、短いクラブは重くするというのが基本です。
もっとも気をつけてほしいのは、1本買いをするショートウッドやユーティリティ、ウェッジです。最近、ユーティリティを新調した生徒さんがいました。「ショップに行って試打したら、気持ちよく当たって飛んだから」と購入理由を教えてくれました。ところが、「ドライバー、ウッドの後にユーティリティを打つと、なぜかトップが多くて。何が原因なんですかね?」と質問されました。その人のシャフトはドライバーが50g台、フェアウェイウッドは60g台なのに、そのユーティリティに入っていたのは純正の50g台。これでは、軽すぎて手元が浮き、トップになるのもうなずけます。
最近のメーカーはコストダウンを図るためか、同じブランドのウッドシャフトと同一重量のモノをユーティリティに使用することがほとんどです。ユーティリティ購入時にはご注意ください。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2023年5月9・16日合併号より